KTMは2026年モデルとしてKTM 990 RC R TRACKを発表した。公道仕様のKTM 990 RC Rをベースに、サーキット走行へ完全特化させた非公道モデルだ。妥協ゼロの純血スーパースポーツとして、タイムアタックに挑むために生まれた一台だ。

KTM 990 RC R TRACKは、その特徴のほとんどを“数字”で語ることができる。
0。それは公道走行に対する妥協が一切ないことを意味する。ライト、ミラー、サイドスタンドなどの保安部品は排除され、レース専用仕様へと変更された。メンテナンス性と修理のしやすさを高め、正規ディーラーによるサポート体制も整備。カウルはデカールやグラフィック施工を前提としたインジェクション成形プラスチック製。スクリーンは伏せ姿勢を取りやすいよう高めに設計されている。ウエットコンディション用テールライトとパドックスタンドを標準装備し、操作系とダッシュボードもトラック向けに簡素化された。
2。タイヤはミシュランPower Slickを採用。サイズはフロント120/70-R17、リヤ190/55-R17。サスペンションはフルアジャスタブルのWP APEXを装備し、ヨーロッパの主要サーキットでの豊富なテスト走行を通じて煮詰められたセッティングが施されている。
3。トラックモードは3種類を用意。コンパクト化された電子制御システムにより2kgの軽量化を実現した。スロットルレスポンス、モーターサイクルトラクションコントロール、スリップ調整、アンチウイリーモード、ローンチコントロール、エンジンブレーキを細かくカスタマイズ可能。さらにピットリミッター、クイックシフター+を備え、4.2インチフルカラーTFTディスプレイで詳細なラップデータを表示する。




RC16。MotoGPマシンRC16の最高速記録が空力設計のインスピレーションとなった。ウイングとエッジ形状はダウンフォースと旋回性能、加速時の安定性を最大化するために造形されている。容量15.7リットルの燃料タンクとシート高857mmの新設計シートにより、6つの主要コンタクトポイントを確保。ライダーがマシン上を自在に動きながらも攻撃的なポジションを取れる設計だ。
320。フロントにはブレンボHyPureの4ピストンキャリパーと320mmディスクを採用。よりリニアなフィーリング、一定した圧力ポイント、軽いレバープル、優れたコントロール性を実現する。リヤは240mmディスクを装備し、ABS仕様の公道モデルよりもスポーツ志向かつ高性能なブレーキシステムへ進化している。
947。排気量947ccの並列2気筒DOHC LC8cエンジンは、最高出力135PS(99.3kW)、最大トルク105Nmを7000rpmで発生。コンパクトかつ優れたパワーウエイトレシオを誇るパッケージをさらに強化した。重量3kgのステンレス製アクラポヴィッチEvolutionラインエキゾーストを装着し、98.2dBのサウンドを響かせる。ギアボックスは1速をロング化、6速をショート化したレーシング仕様だ。
本モデルは2025年の姉妹モデル発表時に同時公開されたKTM 990 RC R CUPと連動する。これはプロではない一般ライダー向けに企画された、コスト管理型の全6戦ヨーロッパレースシリーズで、参加者はKTM 990 RC R TRACKを優先的に受け取ることができる。
KTM 990 RC R TRACKは2026年4月より顧客および正規ディーラー向けに出荷開始予定。KTM 990 RC R CUP参戦ライダーには2月からデリバリーが始まる。






リアーン・ネベリング(KTMグローバルマーケティング責任者)
「KTM 990 RC Rは、わずかな調整でこのKTM 990 RC R TRACKへと仕上げることができました。その扱いやすさこそが、このモデルの魅力でした。アスファルトで培ってきた歴史と実績が、990 RC R TRACKおよび990 RC Rシリーズ全体に強く反映されています。お客様の心拍数を本気で高めるマシンを作ることが目標でした。KTM 990 RC R TRACKは、私たちにとってこれまでで最高のスポーツバイクの定義です。KTM 990 RC R CUPのコーナーで、多くのマシンが走る姿を見ることを楽しみにしています。」





中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。







