昨年12月のはじめに左肩大掛かりな手術を受けたマルケスにとって、2019年のプレシーズンは今までと大きく異なるものでした。手術はDr. Xavier Mir、Dr. Victor Marlet、Dr. Teresa MarletらによってUniversitari Dexeus病院で行われました。彼の肩は2018年シーズンの大きな問題であり、マルケスにとって手術を受ける時間は冬休みしかなかったのです。回復には数ヶ月を要する見通しで、マルケスとチームはセパンで2月6日から8日に行われるテストに向けて回復を図る形で作業を進めてきました。
理学療法士のCarlos J. Garcíaとのジムでの厳しいトレーニングプログラムがマルケスの新しい冬の日課となり、7度の世界チャンピオンであるマルケスは、マレーシアに向けて出来る限りの状態にフィジカルを仕上げるため集中を続けてきました。
冬休みの間、彼の愛機であるRC213Vに再び乗るということが彼の大きなモチベーションでありました。まず最初は日常生活で普通に肩を使用出来るようになること、マウンテンバイクに乗り、そしてバイクに乗る事が出来るようになるという流れでした。
そして、2019年の1月29日行われたバイクでの走行は、彼の肩にとって最初の課題となりました。これは手術からわずかに2ヶ月以内のことだったのです。少しの恐怖と共にマルケスは、故郷のセルベラ近くのAlcarràsで再びバイクをライディング。肩がバイクのライディングに耐えられるかどうかを確認しました。
マルク・マルケス
「これを求めていたんです。肘を路面に擦りたかったんですよ!ライダー達は一般的に頭の中をクリアにしている必要があります。マレーシアまではだいたい14時間かかるんですが、その間にバイクに乗れたこと、ブレーキをかけられたこと、スロットル、クラッチの操作を感じたことを考えるでしょう。数周走ったのですが、その中でしっかりと物事を確認することが出来ました。」
「今週はこういう作業が必要だったんです。全く予想したとおりにいきました。ブレーキングで、しっかりと荷重を特に左のハンドルバーに感じました。これは問題のある左肩を守るためです。これに関しては今後も作業が必要です。マレーシアでも練習して、3月に完璧な状態で開幕を迎えたいですね。」
この後は2月6日から8日かけてセパンテストが開催され、マルク・マルケス、RC213Vは今年もまた3冠を守るため、共に戦うことになります。
(Source: HRC)
(Photo courtesy of HRC)