日本に対する渡航制限が解除される見込みが立たず、チーム、ライダーが日本に入国することが難しいことから、今年の鈴鹿8耐は中止となった。これはFIM、世界耐久選手権(EWC)のプロモーターであるユーロスポーツイベント、鈴鹿8耐のオーガナイザーであるモビリティランドの合意によるものだ。
コロナウイルスの影響で11月1日にリスケジュールされた鈴鹿8耐は、今年で第43回大会となり、鈴鹿8耐が1978年にスタートして以来、初めてのキャンセルとなった。
国際モーターサイクリズム連盟(FIM)会長 ホルヘ・ヴィエガス
「日本で最も象徴的なレースであり、世界で最も重要なレースのひとつに数えられる鈴鹿8耐の中止を発表することは、私にとっても、全てのモーターサイクルファンにとっても、とても悲しいことです。今年は鈴鹿8耐が世界耐久選手権に加わって40周年を迎える記念すべき年であり、今、私がただひとつ申し上げることができるのは、来年はこれまで以上に素晴らしいものとして開催されるだろうということです。日本の政策を理解するとともに、これまで鈴鹿8耐を開催すべく、ご尽力いただいたモビリティランド、ユーロスポーツ・イベンツ、MFJに深く感謝いたします。2021年にお会いしましょう!」」
ユーロスポーツ・イベンツ代表 フランソワ・リベイロ
「私たちはモビリティランドと連携して、1978年の初開催以来初となる、7月から11月への開催スケジュール変更を行い、国際チームとライダーが日本へ入国できるよう、あらゆる努力を続けてまいりました。しかしながら、入国規制を前に、私たちの努力が実を結ぶことはありませんでした。”コカ・コーラ”鈴鹿8耐は、単に国内イベントとして開催されるものではなく、観客のアクセスの問題が中止の理由ではありません。40年以上の歴史を誇り、世界で最も権威のある耐久レースである鈴鹿8耐は、世界中のトップライダーなしには開催できないのです。」
株式会社モビリティランド代表取締役社長 田中薫
「”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースについて、11月1日に皆様と一緒に笑顔でスタートの瞬間を迎えられることを目指して準備を進めておりましたが、国内外における新型コロナウイルスの拡大状況と渡航規制の解除が見通せないことから、誠に残念ながら中止という苦渋の判断をいたしました。当初予定されていた7月からの延期を受け、11月の開催を楽しみにされていたファンの皆様、関係者の皆様におかれましては、ご理解くださいますようお願いいたします。2021年の鈴鹿8耐が、より一層お楽しみいただけるものとなるよう準備を進めてまいります。」
(Source: mobilityland)
(Photo courtesy of EWC)