カルメロ・エスペレータ(ドルナ、会長)、ポール・デュパルク(FIM)、エルベ・ポンチャラル(IRTA)、ビエンス・ビアマ(MSMA)に加えて、ホルヘ・ビエガス(FIM)、カルロス・エスペレータ(ドルナ)、マイク・トリンビー(IRTA、会議書記)、コラード・チェッキネリ(テクニカルディレクター)が出席したグランプリコミッションにおいて下記の内容が決定した。[adchord]
2023年シーズンのスポーツレギュレーション (2022年11月7日から有効)
中断後リスタートとなったレースにおけるポイントの付与条件を変更
- 3周完走出来ておらずリスタートが難しい場合、レースは無効、ポイントは付与されない。
- レースの完走周回数が3周以上、以下の周回数以下の場合はそれぞれ異なった条件でポイントを付与する
A 本来のレース距離の50%を周回していない場合=本来のポイントの半分を付与
B 本来のレース距離の50%を周回している場合=本来のポイントを付与
2023年からのスポーツフォーマット
- Moto2、Moto3クラスのみ、金曜日の3回の練習走行の総合タイムでQ1、Q2進出の順位が決定される。
予選タイム
- コミッションは、レースディレクションがその裁量で、ライダーがいかなるセッションにおいても最速ライダーの105%のタイムで走行することを免除する権利の削除を承認。ただし、練習走行が短いMotoEについては、レースディレクションは引き続き105%タイム免除の権利を有する。
2023年シーズンのテクニカルレギュレーション (2022年11月7日から有効)
MotoGPクラスのスプリントレースの燃料容量
- スプリントレースの燃料の最大用量は12Lとする。
- チームはこの容量のための専用タンクを使用しても良いが、通常のタンクで燃料を減らす方法でも良い。ただし、その他の燃料タンクに関するレギュレーションは通常のレギュレーションと同様とする。
MotoGPクラスにおけるスイングアームスプーンの最低地上高
- 2022年のサンマリノGPで縁石との接触でスイングアームスプーンが破損した事故を受け、スイングアームスプーンの最低地上高は15mmから35mmへと拡大される。[adchord]
全クラスのブレーキディスクキャリア
- サプライヤーとの協議の結果、ブレーキディスクキャリアの複合構造は許可されない(カーボンやグラスファイバーによる補強)
- 許可されるのはマグネシウムとアルミニウム合金のみ
全クラスの燃料タンク
- 燃料タンクの主構造はスチールもしくはアルミニウムとする。カーボンファイバー、アラミド繊維、グラスファイバーは必要に応じて強度補強や保護性能向上のために使用が許可される。
ライダー装備 レザースーツ
- ライダーのレザースーツのジッパーが開いてしまうトラブルを受け、メーカーと新しい方式での固定が必要となる。今後はこのシステムを使用したレザースーツの使用が義務付けられる。
ライダー装備 ヘルメット
- FIMが認証したヘルメットのみ(FIMの公認ラベル入り)が使用可能。
– 2025年12月31日まで:FRHPhe-01とFRHPhe-02
– 2026年1月1日より:FRHPhe-02のみ - FIMが認証したヘルメットの一覧は(www.frhp.org.)で確認出来る。
なお、レギュレーション変更の詳細が記載されたFIMグランプリ規約は(http://www.fim-live.com/en/sport/regulations-and-documents/grand-prix/)で確認が出来る。