ジョナサン・レイ、カワサキは苦戦が続いている。基本設計が古いバイクを使っている現状は変わらず、加えてレギュレーションの最高回転の制限が問題を大きくしている。Ducatiとの差は開く一方で、ここ数戦はヤマハに対しても遅れを取っている状況だ。引き続き改善作業を続けるしかない現状ではあるが、ジョナサン・レイからはついに表彰台を毎週末争うことを諦めないといけないという発言も出ている。[adchord]

トップ争いをすることは現実的に難しい

ジョナサン・レイ

「これが現実です。過去は過去として忘れていったほうがいいと言えますが、何年も前から同じバイクで戦っている状態です。ライバルは向上を続けている状況ですが、自分達は現状のまま改善を続けているところです。優勝を味わうのではなく5位に甘んじている状況で作業を続けていく必要があります。現状これ以上でもこれ以下でもなく、これが現実なんです。パッケージ全体の改善が必要で、毎週末優勝争い、表彰台争いをすることを諦める必要があります。トップ争いすることは現実に難しく、現状を受け入れる必要があります。」

「レース2に関してもこれ以上は無理でした。ブレーキ位置の調整をサイティングラップに行おうとしましたが、アジャスターが動かなくなってしまい、ブレーキが熱を持ってくるとブレーキがグリップにくっついてしまうほどになり、特定の箇所でバイクを止めることができなくなりました。ブレーキの問題がなければ上位を目指すことができたでしょう。」

「いずれにしてもZX-10RRの改善作業は引き続き必要で、ライバルとの差を埋める必要があります。アルヴァロとの差は開く一方で、問題の根幹を理解する必要があります。フロントの荷重がかかりすぎる問題は解決できたように思いますが、バイクの挙動が安定しません。引き続き改善作業が必要です。」

(Photo courtesy of KRT)