チームが優勝したという知らせは夕食中に聞いたというジョナサン・レイ。WSBKの日程との関係から、今回事前テストにもチームとして参加出来なかったKawasaki Racing Teamは、レース前の準備という意味で大きなハンデがある中で素晴らしい走りを披露。レイ、ハスラムは2人で灼熱の8時間を走りきり、カワサキに1993年のスコット・ラッセル、アーロン・スライト以来となる優勝をもたらした。
ジョナサン・レイ
「今日の出来事は本当に信じられません!リタイアという扱いとなって優勝が手からこぼれていった後だったんです。既にホテルに戻っており、スタッフ皆に別れを告げ皆が泣いていました。レストランでディナーをオーダーした後で、メカニックから電話があったんです。彼が”もうレストランにいるのか?”と聞いてきて、彼が別の店に誘ってきたんだと思ったんですが、彼からうちのチームが鈴鹿8耐で優勝したと伝えられました。本当に嬉しくて言葉がでませんでしたね。今回は燃費に気をつけて、コンスタントに走行してミスをしないということでした。最後にはヘトヘトでしたけど、この戦略を完璧にこなせたと思います。」
「今回は限られた時間の中で出来るかぎりの仕事をしました。このプロジェクトの一員であったことが本当に誇らしいですし、KRT、カワサキ重工、カワサキモーターサイクルジャパンの2日間の素晴らしい仕事に感謝です。レース中はまるで地獄という感じでした、今まで戦ってきたレースの中で最も辛いレースだったと言えます。でも、こうした結果を得られるとまた鈴鹿8耐に出たいと感じますね。感情がまるでローラーコースターのように動き回ったレースでした。」
レオン・ハスラム
「優勝を逃して泣いた後、レストランで食事中に優勝したと聞きました。この感動は言葉に出来ません。鈴鹿8耐は常に最高にタフなレースです。今回チームカワサキにとって、感情の揺れ幅は非常に大きいものでした。オイルが路面に巻き散らかされ、最終的に転倒してしまったわけですけど、その時のショックは非常に大きいものでした。でも、その後に最高のニュースを聞いて最高にハイな気分でしたよ。レース後半の自分のスティントでは本当に疲れ切ってしまっていました。でもバイクは常に完璧に機能してくれました。この機会を与えてくれたカワサキには本当に感謝したいと思います。チーム、そしてトプラック、ジョニーも皆が一眼となってハードにレースしました。表彰台のトップで優勝を祝うことが出来なかったのは残念ですが、最終的に鈴鹿8耐で優勝したのはカワサキなんです。」
トプラック・ラズガトリオグル
「今日は8時間レースを見ていたので本当に疲れ切ってしまいました!ジョニーとレオンが素晴らしい走りをしてくれました。とにかく今回レースに関わってくれた皆に感謝したいと思います。初めて参加した鈴鹿8耐でチームが優勝したわけですから本当に嬉しいです。」
(Source: KRT)
(Photo courtesy of KRT)