ミシュランとMotoGPパドックは夏休みを終えて、今週末ブルノサーキットで開催となるチェコGPから始まる後半戦に向けて準備を進めている。
今週末のレースは今シーズン2度目となる2週連続開催の1週目で、今週末のブルノを終えるとレースはすぐにオーストリアで開催される。国境を超え、レッドブル・リンクに向かう前にミシュランとライダー達は、第10戦目のレースを全長5,403mのブルノサーキットで迎える。ブルノの郊外に設けられたオートドローモ・ブルノは高低差に富み、ハードブレーキングゾーン、高速コーナー、激しい加速ポイントがあり、タイヤにとって実にチャレンジングなサーキットであり、ライダー、バイクにとっても限界が試される。
こうしたことを考慮にいれ、フロントのMICHELIN Power Slickタイヤは、ソフト、ミディアム、ハードコンパウンドが左右対象デザインで供給される。リアは左右非対象デザインとなり、タイヤの右肩部分がハード寄りのコンパウンドとなり、これは左コーナーが6に対し、右コーナーが8あることによるもの。
オートドローモ・ブルノは、オーストリア、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランドの国境に近い、チェコ講話国の南東部分に位置する。これは欧州で開催される中では最も東側のレースとなり、サーキットのグランドスタンド、サーキット全体を大勢の観客が埋め尽くされる。もともとは公道サーキットであり、今はクローズドコースとなったこのサーキット自体の建造は1987年で、ゴルフコースも備えるサーキットだ。
ブルノは週末を通じて様々な天候に見舞われるサーキットでもあり、8月開催のレースにも関わらず、常に雨の可能性があり、2016年、2017年がそうであったように、レースがウェットコンディションとなる可能性もある。これに備えてMICHELIN Power Rainがソフト、ミディアムコンパウンドで用意され、リアに関しては非対称デザインとなり、スリック同様に右肩部分がハードなコンパウンドとなる。
今週末の2日金曜日から、ミシュランとMotoGPチーム、選手はフリープラクティスを開始。土曜に2つの練習走行があり、その後に予選が行われ、日曜の21周のレースのスターティンググリッドが決定する。シーズン後半戦のスタート、そしてレースのスタートは現地時間4日の14時からだ。
ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ
「休暇は常に良いものですが、レースの現場に戻ってこれるのはまた格別です。ブルノはタイヤにとっては実に大きなテストで、非常に複雑であり、高低差に富み、タイヤは様々な機能を発揮することが求められます。ハードブレーキング、加速、そして様々なコーナー、これらによってタイヤのサイドにはあらゆるレベルのストレスがかかります。このトラックでしっかりと機能することがわかっているスリックタイヤを投入しますし、今年追加した新たなコンパウンドもありますから、サーキットにしっかりとマッチするでしょう。素晴らしい天候を望んでいますが、雨が降ったとしてもミシュランのレインタイヤが素晴らしい性能を発揮するでしょう。どんなことが起きても、素晴らしいレースになるという自信があります。」
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)