前回のサーキット・オブ・ジ・アメリカズでのレースから約半年、ミシュランとMotoGPパドックは再びオースティン・テキサスに向かい、レッドブル・グランプリ・オブ・ザ・アメリカズに参加する。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズは、11の右コーナーと9の左コーナーからなる反時計回りのトラックで、ホッケンハイム、シルバーストーン、インテルラゴス、エステル・ライヒリングなど世界を代表するレーストラックのの有名なセクションをモチーフにした箇所が特徴だ。[adchord]
これらのコーナーに加え、ターン1までの40mの上り坂、1,200mのストレート、厳しい路面など、ライダーとマシン、そしてミシュランタイヤにとって今年最大のチャレンジとなる。COTAは前回のレースからライダー達から数多くの批判が寄せられたバンプをなくすため、コースの一部で再舗装が行われている。
今年のレースでは昨年よりも速いラップタイムが期待出来るかもしれない。昨年と異なるのは気温で、昨年は9月下旬開催となり、平均気温は30℃を超えていたが、今年は4月開催のため、平均気温は25℃前後まで下がる。
COTAで使用されるミシュラン・パワースリックタイヤは、各ラップで予想される要求と、厳しい路面からの要求に対応するために選択されている。フロントタイヤはソフト、ミディアム、ハードの3種類、リアタイヤは左右非対称設計で、右コーナーで発生するストレスに対応するため右側が硬くなっている。
ミシュラン・パワーレインは、万が一雨が降ってもライダーが安心して走れるように今週末も用意される。フロントとリアにはソフトとミディアムのコンパウンド、リアはスリックタイヤと同様に右側が硬くなる非対称のデザインとなる。
ミシュラン2輪モータースポーツマネージャー ピエロ・タラマッソ
「テルマス・デ・リオ・オンドとオースティンでの2戦連続のレースは、我々のチームにとってロジスティクス面でかなりのチャレンジとなります。しかし、大西洋を横断し、この地の熱狂的なファンが熱狂するようなレースに貢献できることを嬉しく思います。」
「前回のレースでライダー達を悩ませたバンプは今回のレースで解消されています。これが功を奏したかどうか、グリップレベルにどのような変化があるのかを見極める必要があります。いずれにしてもCOTAに投入するタイヤは、ライダーが自分の限界に挑戦し、勝利のために全力を尽くすために必要なものであると確信しています。」
(Photo courtesy of michelin)