ドゥカティ創立100周年と現代美術が交差 オフィチーナ・アルテ・ドゥカティ・アワード第3回受賞作が決定

ドゥカティは、2月6日から8日にボローニャで開催された第49回アルテ・フィエラへの参加を締めくくる形で、第3回オフィチーナ・アルテ・ドゥカティ・アワードの受賞作を発表した。イタリアを代表する現代美術作家ディエゴ・ペローネが栄誉に輝き、ドゥカティとアートの対話は新たな段階へと進んだ。

2026年の本アワードは、ドゥカティ創立100周年という節目の年に位置づけられ、記念テーマ「A Century Made of Seconds(秒で刻まれた100年)」と深く呼応する特別な意味を持つ。勝敗を分ける一瞬、記憶に刻まれる決定的な瞬間、そして凝縮された時間の価値。これはサーキットの世界であり、同時に芸術創作の本質でもある。

受賞作に選ばれたのは、赤いボールペンのみを用いたドローイング作品。必要最小限かつ制御された線によって、ダイナミズム、スピード、精度というドゥカティの根幹を成す価値観を鮮烈に表現している。その表現は、20世紀初頭から続く芸術的探求とも強く結びついている。

審査は、ローマ現代美術館(MACRO)芸術監督のクリスティアーナ・ペレッラ、キュレーター兼アート批評家のルカ・チェリッツァ、そしてドゥカティ・モーター・ホールディングのデザインマネージャーであるステファノ・タラブージによって行われた。

ステファノ・タラブージ(ドゥカティ デザインマネージャー)

「オフィチーナ・アルテ・ドゥカティ・アワードが第3回を迎え、アルテ・フィエラとの協業を継続できることを大変うれしく思います。ディエゴ・ペローネの作品は、ボールペンという一見シンプルな媒体を、卓越した技巧で用いている点が強く印象に残りました。制御され、正確でありながら、同時に力強くダイナミックなジェスチャーによって、スピード、リズム、動きの抽象的な塊を表現しています。これらは、常にドゥカティを特徴づけてきた価値観と強く重なります」

ペローネの作品は、ボルゴ・パニガーレにあるドゥカティのコーポレート・コレクションに収蔵され、フォンダツィオーネ・ドゥカティの支援を受ける。そこには、2024年と2025年の受賞者であるアルベルト・タディエッロ、マリネッラ・セナトーレの作品をはじめ、パニガーレに着想を得た大理石彫刻「Fortitudo Mea Levitate」、パニガーレV4トリコローリ・イタリアから生まれたアンドレア・クレスピの作品も並ぶ。

美への探求は、常にドゥカティのDNAの一部だ。ボルゴ・パニガーレで生み出されるモーターサイクルは、テクノロジーと美の融合によって感情を喚起し、自然とアートの世界と対話を行ってきた。アルテ・フィエラのような国際的芸術イベントとの協業は、ドゥカティが長年にわたり築いてきた文化的な歩みを、改めて強く印象づけるものとなった。