KTM RC 8Cは、サーキット専用の車両として、昨年生まれた車両だ。2023年にKTMはこの車両を徹底的にチューニングし、さらに「READY TO RACE」な車両として完成させた。なお発売はオンラインで200台限定、価格は$59,900だったが、発売開始からわずか数分で売り切れたということだ。
第2世代のKTM RC 8Cは新しいペイントやエアロパッケージが装着されただけでなく、性能面でも引き上げられている。2023年型 KTM RC 8Cは、サーキット専用にのLC8cエンジンを搭載。電子制御機能をアップグレード、さらに軽量化し、ハイエンドコンポーネントの数々でバイクの競争力を高めている。[adchord]
さらにREADY TO RACEな車両に
2023年型 KTM RC 8Cのパフォーマンス、耐久性、そして全性能を高めることが、KTMの研究開発チームの最優先課題だった。最高出力は7馬力アップの135ps/11,000rpm(トルクは98Nm/8,250rpm)、軽量なチタンバルブとコンロッド、2本のピストンリングもチタン製で(振動マスの改良)、高い圧縮比を誇る。
大径スロットルボディに加えて、燃料ポンプ圧力の増強などの改良が施されている。クラッチプリロードの増加、トップバランサーの取り外し、クランクケースバランサーシャフトの調整により、耐久性が向上し、PANKLオイルクーラーの追加により熱安定性も向上している。
KTM RC 8Cの乾燥重量は142kgで、CrMo4スチールフレームの優れた敏捷性により、どんなスーパーバイクに対してもインサイドラインを攻めることができるプロトタイプバイクの雰囲気を醸し出している。[adchord]
新開発のチタン製アクラポヴィッチ・エキゾーストシステムなどのスリム化もさることながら、WP PRO COMPONENTSの最新コンフィギュレーションによるセッティングが、より鋭利なフィーリングを実現している。
2023年型KTM RC 8Cは、Krämer Motorcyclesとの共同開発により、KTMの最も明確なレース表現である、性能と意思に満ちあふれたバイクとなった。
トラクションコントロール、マッピング、エンジンブレーキなど、どのようなセッティングでも、ライダーの能力に合わせて調整することが可能。
アジャスタブルステアリングヘッド、CNC加工トリプルクランプのオフセット、スロットルレスポンス、ブレンボ製スタイルマキャリパー、RCS19コルサコルタマスターシリンダーの食い付き具合まで、レースバイクとして様々な方法でセッティングすることが可能となっている。
GPSデータロガー付きのダッシュボードには、ラップレコードの更新状況が表示され、KTM RC16由来のハンドルスイッチにより、ライダーは左手の親指でコントロールすることが出来る。
ウィングレットとエアロダイナミクスは、KTM RC16がMotoGPクラス参戦からわずか6年で7勝した経験からのフィードバックだ。ウイングレットによるダウンフォースとブレーキング時および加速時の効率性は、このような利点の一部だ。