ライダーとしての全盛期をヤマハで過ごし、当時のロッシ、マルケスとも互角以上に渡り合ったホルヘ・ロレンソは、ヤマハが今までのような強みを失っており、Ducatiをはじめとするライバルメーカーに対して強みを発揮出来ていないと感じている。以前はヤマハのテストライダーだった時代もあるが、自分が今もテストライダーであれば、ヤマハを助けることが出来ていたかもしれないと語る。

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自分が今でもヤマハテストライダーであれば手助けも出来たはず

ホルヘ・ロレンソ

「ヤマハは歴史的に見てもグリッド上で最もパワフルなエンジンであったことはありません。エンジンの形式を考えても最大馬力を発揮するような作りではないと思うんです。ただ、これが同時にコーナーでの安定感、スムーズさ、アジリティー、フレンドリーな性格などの強みになっていました。ここ数年ヤマハのバイクはこうした強みを発揮していないように思いますし、加速、パワー面でも未だに劣っている状況です。」

「ですからヤマハのバイクは今までのような強みを持っていないバイクになってしまっています。酷いバイクというわけではありませんが、フランチェスコ・バニャイア、Ducatiという強敵、KTM、アプリリアなどに立ち向かうには不十分でしょう。自分は以前ヤマハのテストライダーだったわけですが、ヤマハのバイクのことは良く理解していますし、今も自分がテストライダーであれば、ヤマハが道を見つける上で手助けがきっと出来ただろうにと思います。彼らが将来的に解決策を見つけることが出来ることを願っています。」

(Photo courtesy of michelin)