ホルヘ・ロレンソはスペインGPを観戦、彼ならではの見方でいろいろなことを語っている。中でも来年MotoGP参戦が噂されるトプラック・ラズガットリオグルについては、いつでもFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に戻れるであろうということから、MotoGPに参戦しない理由は見つからないと語る。

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トプラックはここ10年間のベストライダーの1人

ホルヘ・ロレンソ

「トプラック・ラズガットリオグルがMotoGPに転向したとして何が起こるか予測するのは簡単ではありません。異なるチャンピオンシップから才能あるライダーを持ってきたとしても上手くいく保証はありません。トプラック・ラズガットリオグルはFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)ではここ10年間におけるベストライダーの1人であることは間違いありませんが、MotoGPバイクはより剛性が高く、正確でスムーズな操作が要求されます。」

「ヤマハのバイクは通常は操作がスムーズなライダーにフィットします。フランコ・モルビデッリはここ2年間結果を出せていませんが、彼は素晴らしいライダーです。自分がヤマハの関係者であればトプラック・ラズガットリオグルをオフィシャルチームであるかどうかはさておき、MotoGPで走らせてみたいですね。もちろんフランコ・モルビデッリも素晴らしいライダーですから、彼もヤマハ内部に留めたいと思うでしょう。可能ならば3人のライダーをオフィシャルバイクで走らせてみたいですよね。」

「トプラックにとっては挑戦しない理由はないと思います。彼がMotoGPで優勝、チャンピオンシップ優勝など出来なくとも、彼は常にFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に戻ってこれるでしょう。彼の才能は素晴らしいですから挑戦しないのは勿体ないと思います。ベン・スピーズもスーパーバイクからMotoGPに転向しましたが、多くの人の期待に答えるような結果は残せませんでした。でも、彼がMotoGPで深刻な怪我をしていなければ、スーパーバイクに戻ることは可能だったでしょう。」

「トプラック・ラズガットリオグルがMotoGPバイクで戦闘力を発揮するのは時間の問題だと思います。MotoGPバイクは非常に複雑化していますから、細部のセッティング等をしっかり理解すること、経験が必要です。いずれにしてもMotoGPバイクではそこまでアグレッシブな走行は出来ませんからね。」

(Photo courtesy of yamaha)