ザクセンリンクで無敗だったマルク・マルケスだが、今年は予選結果7位、スプリントレース11位となった。練習走行、予選を通じて限界を超えて走行して何度も転倒する姿が見られたが、スプリントレースでは、もはやそのリスクは負えないと判断。ペースを落として走行して11位でレースを終えた。現役復帰のために苦労を重ねてフィジカルを仕上げてきたマルクだけに、回復した体を大事にしたい気持ちはよく分かるし、苦労してフィジカルを仕上げてきたにも関わらず、バイクの改善が進んでいないホンダに対してのフラストレーションは大きいだろう。
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フィーリングが悪くペースを落とした
マルク・マルケス
「今日セッションをスタートした時点では自分は出来ると強く信じて走行を重ねてきました。出来るとプッシュしてきましたが、練習走行と予選で3回転倒している状況でした。スプリントの前で冷静に7番手スタートの状況とフィーリング、リスクと結果を考えた時にバランスが取れていない状況でした。レースではベストを尽くす気持ちでしたが、フィーリングも悪くワイドになったりでペースを落としました。」
「その結果11番手だったというわけです。自分はファイターであるつもりですが、壁に対して戦うことは出来ません。今週末はデータと苦戦して改善を目指していました。自分も人間ですから、流石に負うリスクが大きすぎると気づきました。自分達の現状を正しく理解することは難しいですし、無理をすることも出来ないと感じました。」
「プッシュしようとすると転倒してしまうわけで、快適なスピードで他のライダーの後を走るのであれば、エネア・バスティアニーニ、アレックス、アレイシ・エスパルガロと一緒に走行することは苦ではないんです。こういったポジションで走行したいわけではありませんが、これが自分たちの現状ですね。」