連勝記録をもつドイツGPで苦戦の週末となっているマルク・マルケス。ハイサイドの影響での左手人差し指の骨折は問題ないと語るが、同時に炒めた右肋骨が、息をするたびに痛むようで、タイトで休み暇がないザクセンリンクでの長丁場の決勝レースがどうなるか心配は残る。どうしても予選結果によるスタート位置は覆すことが難しいが、決勝レースではさらなる上位を狙えるだろうか。

Q1のインシデントの後は頭にきていた

マルク・マルケス

「時にはすべてがうまく噛み合わないことがあります。木曜には優勝するには完璧な週末を送る必要があると話しましたけど、今週はいろいろなことが噛み合っておらず、ターン9ではハイサイドを喰らいましたし、今日はQ1で2本目のタイヤに問題がありました。それにステファンとのインシデントもありました。レースですからこういったこともありますが、これで13番手スタートになってしまったんです。」

「ザクセンリンクで13番手スタートだと出来ることはありません。1周の中でのオーバーテイクポイントは1つくらいしかないトラックですからね。とは言え、トラックがクリアになった時はトップ選手達と同様のペースで走行出来たのはポジティブでしたね。」

「バイクのフィーリングは悪くありません。Q1での走行自体もすぐにQ2ペースだったと思います。レースの中で少しずつ順位を改善していきましたけど、明日は今日同様に最大限の力を出していきます。」

「Q1のインシデント直後はメカニカルトラブルの後で、最後のチャンスと思っていたので、ほんとに頭に来ていました。ただ、その後ステファンがトレーラーハウスまでやってきて謝罪をしてくれました。彼とはずっと良い関係ですので、謝罪を受け入れました。ザクセンリンクは非常にトラフィックの予想が難しいサーキットですし、ワイルドカードで走行する時は他のバイクがどこまで速いかを思い出すのに時間がかかりますからね。」

「フィットネスに関しては明日どうなるかわかりません。今日はかなり強い痛み止めを処方されています。指の骨折は痛いですが、耐えられるものです。問題は肋骨で、レース中に深く呼吸をすると激しく痛むんです。これもあって今朝は数周しか走行していません。ただ、これを除けばトライ出来る状況です。」

(Photo courtesy of michelin)