フランチェスコ・バニャイアは最終ラップでホルヘ・マルティンとのバトルを予想したが、マルティンが転読で転倒したことでそのまま完走して優勝。これでチャンピオンシップにおけるリードも取り返した形だ。直近では今回のレースで4連勝となり、最高の結果で夏休みを迎えることになる。
ホルヘの転倒がなければバトルになっていた
フランチェスコ・バニャイア
「今日はリアタイヤの温存を意識していました。プラマックの2人が自分を抜いていきましたが、彼らは飛ばしすぎだと感じていました。少しタイミングを待ってからプッシュを開始しました。最後はホルヘに接近していったんですが、彼が転倒してしまいました。転倒がなければ最終ラップのバトルは激しいものだったでしょう。4連勝ですし夏休み前に最高の形となりました。」
「今日はバルセロナのレースに似ていました。2人の選手に抜かれましたが、彼らのペースは速すぎました。今のタイヤは安定感は素晴らしいですが、特定のサーキットではタイヤ温存に相当気を使う必要があります。そしてこのサーキットはまさにそういったサーキットの1つなんです。ですから残り15周くらいでプッシュを始めたんです。」
「ホルヘは自分の前で苦戦していました。このトラックはターン1、ターン12がトリッキーなんです。このコーナーではフロントがロックしてタイヤが動き回るんです。自分の前でホルヘはターン1、ターン12でワイドになっていたので、このペースで苦戦をしている状況なら可能性があると感じていました。」
「Ducatiは8台いること自体が強みです。ここではマルティンがターン8、マルクがターン7、自分がターン9〜11が得意ですが、そうした情報が積み重なっていけば、改善を重ねていくことが可能です。
「自分とチームは7戦ほど週末に素晴らしい仕事をしてきています。自分達は6勝していて、直近の6戦で5勝しています。良いムードでレースが出来ています。しかし夏休み後はホルヘ・マルティンもリセットしてくるでしょう。チャンピオンシップは長いですし、今回のレースがターニングポイントだとは思いません。」
「昨年よりもレースタイムが良いことは気温の違いかもしれません。昨日は暑かったですが今日は寒かったですからね。気温がラップタイム改善にプラスでしたし、バイクのフィーリング改善もラップタイムに寄与しています。ただ最大の違いはタイヤかもしれませんね。」
(Photo courtesy of michelin)