白熱したスーパーポールレース

MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権は、日曜日の朝にエストリル・サーキットで白熱のレースを展開。完璧なコンディションの中、レース1勝者のトプラック・ラズガットリオグルがポールポジションからスタート。

スーパーポールレース序盤では、タイトル争いをするニコロ・ブレガ(アルバ.itレーシング–ドゥカティ)は前方グループから少し離れていたが、前方ではトプラック・ラズガットリオグル、ダニーロ・ペトルッチ、ジョナサン・レイ、ロカテリが激しいトップ争いを展開。前日のレース1を制したトプラック・ラズガットリオグルは、この勢いを継続し、ライバルたちを引き離しながらリードを広げていった。

チャンピオンシップタイトルがかかる中、24歳のブレガはレースペースを上げ、先頭グループに迫る。レース距離が残り8周の時点で2位に浮上し、タイトルライバルのトプラック・ラズガットリオグルを追いかける展開に。ロカテリはペトルッチと表彰台争いを繰り広げ、一方でレイは好スタートを切りながらもターン10で転倒。

史上最も接戦した戦い 

ブレガは驚異的なスピードを発揮し、トプラック・ラズガットリオグルとの差を縮めて最終ラップに突入。勝負はチェッカーフラッグ手前の直線で決まり、ブレガがスリップストリームを利用して、わずか0.003秒差で劇的な勝利を飾った。ブレガはこのレースで1’36.178の新レコードを樹立した。なお、2人の差は0.003秒となり、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)史上最も接近したレースとなった。

3位はアルヴァロ・バウティスタ、4位ロカテリ、5位ダニーロ・ペトルッチ、6位アレックス・ロウズ、7位ヴィエルへ、8位イケル・レクオナ、9位イアンノーネ、10位スコット・レディングとなった。