難しいコンディションでの2位に満足
ホルヘ・マルティンは、厳しいコンディションの中で2位を獲得し、安定したポイント差を保ったことに手応えを感じている。自身もペッコ・バニャイアもこのステージでのレースには苦戦したが、ドライでもウェットでも速さを示せたとし、現在の17ポイント差を維持しつつ流れを保っていきたいと意欲を見せた。
ホルヘ・マルティン
「今日はチャレンジングなレースでした。自分にもペッコにもこのステージのこのコンディションでのレースは本当に大変なものなんです。ただドライではスピードがありましたし、ウェットでも表彰台にとなりました。日本戦の前は21ポイント差、今は17ポイント差ですから、3レースで4ポイントしか失っていないわけです。この流れを維持していきたいですね。今日がドライなら自分ほうがペースは良かったと思います。ただウォームアップで遅くともペッコが必ず挽回してくると思っていました。このステージで彼をリードしているのはプレッシャーですね。」
「今日はペッコに追いつこうとしていたので、転倒しそうになってセーブしたのは15回ほどもありました。彼がミスをしたらすぐに追いつけるようにしていたんです。マルクが前を走行して転倒した時、自分も同じスピードでコーナーに侵入していました。彼の転倒で自分も慌ててバイクを起こしたんです。彼の転倒は残念でしたけど、助かりました。」
「自分も今朝は雨音で目覚めましたが、リラックスはしていました。ウォームアップの感触も良かったです。気にしていたのはレースのスタート時間で、いつレースがスタートするかによってドライかウェットか変わる可能性があったわけです。今日はペッコの後ろで走行するのが戦略でした。今の段階では彼は自分よりもリスクを冒す必要がありますから。結果的にレースは望んだような展開になったので満足しています。」
「今日は良いスタートが出来ましたしフィーリングも朝から良かったんです。状況は非常に良かったんですが、ターン3ではブレーキングを遅らせすぎてしまってワイドになってしまいました。しかし昨日のペドロの転倒があったのですぐさまバイクを起こして転倒を避けました。もちろんバイクを寝かしてタイトに走行は出来ましたが、あまりにもリスクが高すぎました。今日はミスもありましたが、ミスがなくてもペッコのほうが強かったですから、順位は変わらなかったでしょう。いずれにしても2位で完走出来たことは良かったですね。」
「ミサノで転倒した時は作戦がしっかりしていませんでした。何より重要なのは何位で完走しようとペッコの近くでレースを終えることなんです。日々重要なことはより完成されたライダーになることです。土曜日はどうしても日曜のことを考えてしまうので昨日はレース後あまり嬉しいとは感じませんでした。」
「今日は本当に集中していましたし、このコンディションで表彰台で完走するのはチャレンジだと思っていました。ですから、ペッコに続いて完走出来たことはポジティブでした。今日はこのコンディションでリスクを取って完走出来たことは大きかったと思いますし、将来に向けて大きな自信になりました。」
(Photo courtesy of michelin)