bimota by Kawasaki Racing Team (BbKRT) は、スペインのヘレス・アンヘル・ニエト・サーキットで行われた今季2回目のオフシーズンテストを完了した。今回のテストは伝統的な冬季休暇前に行われる最後の走行で、チームは好調な仕上がりを見せた。

テスト概要と成果

BbKRTチームは2日間のテストに参加し、1日目にはテストライダーのフロリアン・マリノが走行して準備を整え、2日目にレギュラーライダーのアレックス・ロウズとアクセル・バッサーニが登場した。温暖で晴天に恵まれたコンディションの中、2人のライダーはそれぞれ83周(ロウズ)と86周(バッサーニ)のラップを重ね、入念なテストプログラムを進めた。

ロウズは1分38秒355のベストラップで2日間を通じた最速タイムを記録し、バッサーニも僅差の1分38秒358をマーク。2人のタイム差はわずか数千分の1秒。

テストには、WorldSBKやEWCスーパーバイク、WorldSSP、BSB仕様のスーパーバイクやスーパースポーツ、さらにはMotoGPやMoto2のプロトタイプバイクも参加し、BbKRTは多彩なマシンとの比較の中でその競争力を示した、

アレックス・ロウズ

「非常に充実した忙しいテストでした。カワサキに長い間乗ってきましたが、今回のテストでは大きく2つの目標がありました。バイクにもっと慣れることと、最適なライディング方法を理解することです。この冬の間にスタイルを少し変える必要があるのか、じっくり考えたいと思います。」

「ロングランを実施し、ユーズドタイヤでの感覚を掴む作業をしました。特にフロントに対する自信を高めることに取り組みました。T6でフロントをプッシュして転倒しましたが、限界を理解するための有意義な体験でした。」

「今回のテストでは、Qタイヤを1セットしか使いませんでしたが、それでも良いタイムを記録できました。これはメインの目標ではありませんでしたが、速さを確認できたのは良かったです。このテストで得られた情報を基に、さらなる改善が可能だと確信しています。このバイクの感覚を掴むことができましたし、自分のスタイルを磨いて最大限の力を引き出すために取り組むべきことも理解しました。」

アクセル・バッサーニ

「レースペースの作業に多く取り組み、非常に満足しています。速いラップも出せましたが、特にレースペースが良かったことが嬉しいです。アレックスとほぼ同じタイムを記録できたのは非常にポジティブです。彼はワンラップの速さでは世界でもトップクラスのライダーなので、自分も同じペースを維持できたのは良い経験になりました。」

「冬季休暇中に進むべき方向性が見えてきたと思います。今は少しリラックスして、家族や友人との時間を楽しみたいです。もちろんバイクのことは考えますが、少し休むことも重要です。また来年、全員と一緒に再スタートを切るのを楽しみにしています。すべての人に感謝を伝えたいです。」

ペレ・リバ(ロウズ担当)

「今回のテストは、1ヶ月前にヘレスで行った最初のテストに続く2回目のものです。バイクの基本構造は同じですが、ライディングポジションなど、ライダーがより快適に感じられるよういくつか変更を加えました。このプロジェクトはまだ初期段階であり、過去にレースで使ったカワサキとは異なる特性を持つバイクです。そのため、ライダーのアプローチも少し変える必要があります。」

「今回のテストでは、セットアップの変更を大きく行うのではなく、線形的な小さな変更を加えながら進めました。これはライダーが新しいバイクをじっくり理解できるようにするためです。バランスに関していくつか調整を行い、進むべき方向性を探りました。」

マルセル・デュインカー(バッサーニ担当)

「このプロジェクトに携わる全員が、ここまで素晴らしい仕事をしてきました。今回のテストでは、アクセルは非常に自信を持ってバイクに乗れていました。レースタイヤとQタイヤの両方で非常に速いタイムを記録し、特にレースタイヤでのペースは印象的でした。バイクの改善が必要な部分に対して小さな変更を加え、ポジティブな結果を得ることができました。」

次回テスト予定

BbKRTは1月22日から23日に再びヘレスでテストを行い、その後のレースシーズンに向けて準備を進める。

(Photo courtesy of BbKRT)