ダカール・ラリー2026【最終ステージ】ルチアーノ・ベナビデスとレッドブルKTM、2026年ダカール・ラリーを劇的制覇!

2026年ダカール・ラリー第13ステージ

レッドブルKTMファクトリーレーシングのルチアーノ・ベナビデスが、かつてない僅差で総合優勝を果たし、自身初のダカール・タイトルを獲得した。最後の1kmまで攻め抜いたアルゼンチン人ライダーは、ホンダのリッキー・ブラベックをわずか2秒差で退け、歴史に残る逆転劇を完遂した。これにより、KTMは通算21回目のダカール制覇となった。

ベナビデスは大会を通じてスピードと安定感、そして冷静なレースマネジメントを兼ね備えたパフォーマンスを展開。3つのステージ勝利を含む一貫した走りで頂点に立ち、キャリア最大の成功を手にした。2021年と2023年に優勝した兄ケビンに続き、ベナビデス兄弟はそろってダカールウィナーの称号を得ることとなった。

ルチアーノ・ベナビデス

「自分でもまだ信じられません。夢をあきらめずに走り続けました。今日の朝、モチベーションとエネルギーに満ちてスタートしました。自分を信じること、それが今回の勝因でした。最後の2つのコーナーでミスをして転倒しかけましたが、それでも攻め切って勝つことができました。」

「この瞬間は言葉では言い表せません。これは自分にとって9回目のダカールで、夢を信じて挑み続ければ、何でも可能だということを証明できたと思います。今日も、リッキーが速く走っているのを見ていても、「最後の1kmまでは終わっていない」と自分に言い聞かせました。そして、彼がミスをして、自分が正しいルートを取れた。信じられない気持ちです。アルゼンチン万歳!今は家族、友人、スポンサー、そしてこれまで支えてくれた全ての人たちとこの勝利を祝いたいと思います。」

2025年のダカールと世界ラリーレイド選手権で王者となったダニエル・サンダースは、今大会でも序盤で好調を見せ、複数日で総合トップに立った。しかし、第2週目に入り負傷を抱えたことでペースが落ち、満身創痍での走行が続いた。それでも最後まで諦めず、総合5位で完走した。

ダニエル・サンダース

「チームにとって本当に嬉しい結果です。これがダカールで、最後まで何が起こるかわかりません。フィニッシュまでたどり着けたこと自体が誇りです。実はリッキーが最後に負けたと知ったのはゴールしてからで、その瞬間、痛みに耐えていた自分にもまた力が湧いてきて、ルチアーノのところに行って祝福しました。チームとして素晴らしい成果を出せたことが何より嬉しいです。自分のレースは残念な展開になりましたが、この結果にチームの努力が報われたと感じています。関係者全員におめでとうを伝えたいです。」

スペインの若手ライダー、エドガー・カネットは、ラリーGPクラス初挑戦ながら、プロローグと第1ステージで連続優勝し、史上最年少ステージ勝者となった。第5ステージでリアムースにトラブルを抱え、総合順位は後退したものの、安定したスピードとナビゲーション力を発揮。最終ステージでは見事な勝利で締めくくり、大会をポジティブに終えた。

エドガー・カネット

「本当にクレイジーな2週間でした。感情の起伏も激しかったですが、何より完走できたことが嬉しいです。ステージ3勝を挙げられましたし、ルチアーノの総合優勝も本当に大きな成果です。KTMの全員にとって素晴らしい大会でした。砂漠で一番速いバイクがどれかを証明できましたし、来年に向けてモチベーションがさらに高まりました。次は自分が総合優勝を狙います!」

KTMチーム代表 アンドレアス・ヘルツル

「ルチアーノ、エドガー、チャッキー(サンダース)、そしてチーム全体がやり遂げたことを非常に誇りに思います。最後の1メートルまで戦い抜いた姿勢こそが勝利の鍵でした。今年のダカールも、想像を超える展開となりました。ルチアーノは最初から最後まで諦めずに戦い、最高のレースを見せてくれました。エドガーも最終ステージで勝利し、将来のダカールウィナーであることを確信しています。チャッキーの執念にも最大限の敬意を表したい。本当に素晴らしいチームです。」

Rally2 & Malle MotoでもKTMが制圧

Rally2クラスでは、トニ・ムレックがクラス優勝を果たし、BASワールドKTMにとって2度目のダカール制覇をもたらした。マレモト(オリジナル・バイ・モチュール)では、ベンジャミン・メロがついに悲願の優勝を果たし、これまで4度の表彰台経験を持つベテランが頂点に立った。

KTMは2026年ダカール・ラリーを、総合優勝、複数ステージ勝利、クラス優勝で完全制覇。チーム全体が困難な状況でも諦めず、限界まで攻め抜いた姿勢が、最終的な勝利を引き寄せた。