第11ステージでエドガー・カネットが自身2度目のステージ表彰台を獲得し、レッドブルKTMにとって意義深い一日となった。ルシアーノ・ベナビデスはステージ4位でフィニッシュし、総合ランキングで首位に返り咲いた。一方、負傷を抱えるダニエル・サンダースは痛みに耐えながら13位完走を果たし、総合4位をキープした。
ビシャからアル・ヘナキヤまで向かう第11ステージは、ダカール2026で最長級の1日。全長883km、うち346kmのスペシャルステージに加え、537kmのリエゾンが組み合わさり、ナビゲーション能力と集中力が問われる過酷な行程となった。高速な砂漠トラックとテクニカルな区間が入り混じり、全選手にとって耐久力が試される一日だった。







エドガー・カネット(ステージ3位)
カネットは序盤から積極的に攻め、156km地点では2番手のタイムを記録。しかし、わずかなナビゲーションミスで数分を失った。それでも後半で強さを取り戻し、20歳の若手は3位でステージを終え、明日の勝負どころとなる第12ステージに向けて好スタートポジションを得た。
エドガー・カネット
「自分としては全体的に良い一日だったと思います。ステージ優勝を狙って全力でプッシュしましたが、前を走るライダーを追っているうちにコースを少し外れてしまい、数分ロスしてしまいました。でも、それも良い学びになりました。後半はフィーリングも良く、しっかりタイムを取り戻すことができました。残り2ステージ、集中力を切らさず、スピードを維持して、チームをサポートしながらしっかり最後まで走り抜きたいと思います。」
ルシアーノ・ベナビデス(ステージ4位、総合1位)
前日の時点で総合2位、リーダーとの差はわずか56秒という状況で臨んだこの日、ベナビデスはリスクを抑えながらも安定した走行を貫いた。スピードと慎重さのバランスを取りつつ、ナビゲーションミスを避け、KTM 450 RALLYで堅実な走りを見せてステージ4位。総合順位ではリードを奪い返し、残り2ステージでトップに立った。
ルシアーノ・ベナビデス
「今日は非常に速い展開で、一部のセクションはかなりトリッキーでした。自分はとにかく賢く走ることを意識して、無理なリスクは取らないようにしました。全開で攻めるのが常に正しいとは限らないので、自分の限界内でベストを尽くしました。特別な戦略はなく、自分のレースに集中し、自分でコントロールできることにフォーカスしました。総合はまだ非常にタイトな状況です。最終日まで何が起こるか分かりません。だからこそ、明日も100%の力を出して戦い抜きます。」
ダニエル・サンダース(ステージ13位、総合4位)
肩の負傷を抱えながらも、サンダースは粘り強い走りで完走を果たした。高速かつテクニカルな地形は体に大きな負担を与えたが、冷静にリスクを管理し、KTM 450 RALLYを確実にゴールへ導いた。総合順位では4位を維持し、2025年王者としての意地を見せている。
ダニエル・サンダース
今日は路面の凹凸を全身で感じました。特に岩場や砂地に入ってからは本当に辛くて、バイクを押さえるたびに鎖骨に響きました。それでも今日も走り切れたことを嬉しく思います。あと2ステージ残っていますが、サイドラインで見ているよりも、自分の力でゴールを目指して走る方がはるかにいい。今はただ、最後まで完走することだけに集中しています。
明日のステージ12は正念場
イベント最終盤の第12ステージは、ヤンブーへの帰路となる全長720km。小規模な砂丘、河床、高速路面など多様な地形が選手たちを待ち受ける。総合上位の争いは依然として接戦であり、KTM勢にとってもホンダ勢にとっても、タイトルを懸けた極限の戦いが続く。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。







