
ベッツェッキとマルティンを軸に挑む、変革期の覚悟
アプリリア・レーシングのマッシモ・リヴォラとパオロ・ボノラは、新シーズン開幕に向けて揃って冷静な情熱を語った。マルク・マルケスという絶対的存在を警戒しつつも、マルコ・ベッツェッキとの特別な関係、そしてホルヘ・マルティンの回復と順応に期待を寄せる。昨季の試練を乗り越えたことで得た経験は、確かな土台となっている。2026年は変革の一年。26年型マシンの成熟と並行して27年型への準備も進める中、両者は現実を見据えつつも強い信念で前に進もうとしている。
マッシモ・リヴォラ(チーム代表)
「素晴らしい形でシーズンを終えると期待が高まるものですが、93番がトラックにいることを忘れてはいけません。いつものように集中して作業を進めていくことが必要です。マルコ・ベッツェッキへの期待は高いですしバイクへの期待もあります。ホルヘ・マルティンとも今年から共にスタートすることが出来ます。彼は落ち着いて慣れていく必要があると思います。フィジカル面でしっかりと回復してもらうことが何よりで、そこから自信を得て欲しいと思います。シーズンに向けて本当に期待していますね。」
「ホンダ、ヤマハもいますし、KTMも強いでしょう。ペドロに加えてマーべリックも速いライダーです。ヤマハもポールポジションを何度も獲得していましたし、今年はV4エンジンでスピードを増すことも考えられます。ファビオ・クアルタラロもそうですが、トプラックにも注目ですよね。ホンダはパフォーマンス向上によってコンセッションがなくなっていますから、ゲームについに参加してきたという印象です。2026年の挑戦に注目しています。」
「2027年の方針は未定ですが、まずは速いバイクが必要です。今までを考えるとパフォーマンスを発揮するまでに時間はかからないと思います。27年はテストベンチでの結果を見る限り競争力は高いと思います。ライダーに関しては2人のライダーで継続したいですが、何よりもバイクの開発が重要です。特にマルコ・ベッツェッキとの間には特別な絆が生まれていると感じています。イタリア人ということもありますしね。」
パオロ・ボノラ(チームマネージャー)
「昨年は厳しいシーズンでした。ホルヘの怪我もあって彼をなんとか最適な形でトラックに復帰させる解決策を見つける必要がありました。マルコ・ベッツェッキのガレージではマルコが素晴らしい結果を残してくれましたし、ヘレステストの後にバイクの問題解決が進み、マルコのライディングスタイルと共に改善が進んでいきました。特にシーズン後半戦は多くの結果を残すことが出来ました。」
「ホルヘは2回目の怪我の後にチーム内で彼がいつ戻ってこれるのかということもあり難しい時期が続きました。ただ、とてもタフな時期にホルヘ・マルティンが示してくれたポジティブな反応は嬉しかったですね。チームも彼の状況に理解を示して落ち着いてアプローチが出来たと思います。」
「今年のシーズンも同じように進めていきます。レースごとに作業を進め、レースごとにハードワークを行い、良いベースを元にアプローチを変えずに進んでいきます。過度な期待は持たず、とは言え2人のライダーには全幅の信頼を寄せています。ホルヘに関してはフィジカルの回復をしっかりと確認する必要がありますし、マルコとは昨年と同様のアプローチで進めていきます。特にバレンシアテストに関しては素晴らしい感触がありましたから。ゴールの設定はしていますが、そこに到達することに過度な期待はあえてしないようにしています。」
「2026年は変革の1年です。26年のバイクの開発に注力しながらも27年型を進める必要があります。パフォーマンスを発揮しつつ問題を解決しながら27年型の作業があるんです。しっかりと計画を練る必要があります。シーズン前半までは26年型に注力し、27年型にシーズン中盤以降から開発の比重を移していくことになるでしょう。」

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。







