ポルトガルへ始動 Honda HRCが体制再構築 チャントラ復帰&レイ代役参戦 スーパーバイク世界選手権

Honda HRCは、2026年スーパーバイク世界選手権第2戦の舞台となるポルトガル・アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベに到着した。開幕戦を負傷で欠場したソムキアット・チャントラが復帰し、フィリップアイランドテストで負傷したジェイク・ディクソンの代役として、ファクトリーテストライダーのジョナサン・レイが参戦する。

オーストラリアラウンドでは両レギュラーライダーが不在となり、Honda HRCはテストライダーの長島哲太を起用。長島は2つのロングレースでポイントを獲得し、2026年型CBR1000RR-Rの貴重なデータ収集にも貢献した。

チャントラは開幕戦で長島が積み上げた成果と、10日前にポルティマオで行われたテストの内容をベースに、さらなる前進を狙う。悪天候の中でも自身のコンディションと可動域を確認しており、冬季テストの機会が限られていた状況を踏まえても、同サーキットでの走行経験は重要な意味を持つ。

レイにとっては、2014年カタール最終戦以来となるHonda機でのWorldSBK参戦となる。当時レース2で2位を獲得し、同年ポルトガルでもCBR1000RRでレース2優勝を果たしている。あれから12年、状況は大きく変わったが、これまでCBR1000RR-Rでの走行はわずか2回にとどまる中、今回の機会を最大限に活かし、チームとともにマシン開発を進める構えだ。ディクソンは今週末のレース出場こそ叶わないものの、ポルティマオに帯同し、ガレージからチームをサポートする。

ポルティマオ近郊に位置するアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルベは、2008年に初めてWorldSBKを開催。以来、ライダーから高い評価を受け続けている。アップダウンの激しいテクニカルなレイアウトと長いメインストレートを特徴とする“ローラーコースター”サーキットで、全長4.592km、右コーナー9、左コーナー6で構成されるフィジカル的にも過酷なコースだ。

ソムキアット・チャントラ

「ここ数週間コンスタントに走り込んできたので、ポルティマオでレース復帰する準備はできていると思います。自宅ではCBR600RRで何度もトレーニングを行い、2週間前にはここポルティマオでCBR1000RR-Rによる1日テストも実施しました。もちろんメディカルチェックを通過する必要がありますが、すべてがうまくいくことを願っています。そのうえで、フルのレースウィークを通して自分の状態を確認していきます。自分にとっては多くが新しい経験になりますし、このサーキットは過去に走ったことはあるものの、正直なところ得意なコースではありません。ただ、スーパーバイクでのレースは今回が初めてなので、全力で挑み、ベストを尽くします。」

ジョナサン・レイ

「まずはジェイクの一日も早い回復を願っています。今回このような形で再びWorldSBKに参戦する機会が思ったより早く訪れましたが、マシンに乗る時間を確保し、チームとの作業を継続できる点で非常に重要です。この冬は天候が厳しく、思うように走れない状況もありましたが、ポルトガルでレースができることは大きな意味があります。できる限り多くの有益なデータを収集したいと思います。このサーキットはとても好きですし、CBRとともに成長を続けながら、多くを学べることを楽しみにしています。特別な目標や結果は設定しておらず、週末を楽しみつつ、チームと良い仕事をして、マシン開発を前進させることに集中します。非常に野心的なプロジェクトで、多くの努力が必要ですが、前向きに捉えています。」

ジェイク・ディクソン

「3月17日にマンチェスターで経過観察の検査を受け、結果は良好でした。手首はバックサブから外れ、現在はスプリントに移行していますが、ワイヤーはまだ入っており、数週間後に除去予定です。今週はポルトガルに向かい、チームをサポートします。自分が負傷している間にジョニーが代役を務めてくれるのはチームにとって非常に大きなプラスです。彼は複数回の世界王者なので、仕事の進め方やチームとのコミュニケーション、フィードバックの方法など、できる限り多くを学びたいと考えています。現時点では走ることはできませんが、チームに関わり続け、貢献し、士気を高めていきたいです。また、WorldSBKのレースウィークの流れをより深く理解する良い機会にもなると思います。チームを支え、良い結果を後押しできるよう全力を尽くします。」