カタルーニャGP ディ・ジャンアントニオが大混乱のレースを制覇 2位にフェルミン・アルデゲル

ファビオ・ディ・ジャンアントニオが2023年以来となるMotoGP優勝を飾った。ペルタミナ・エンデューロVR46のライダーは、赤旗2回の大混乱となったカタルーニャGPで終盤にトップへ浮上し、ジョアン・ミル、フェルミン・アルデゲルを抑えて勝利を掴んだ。

序盤11周

スタート前にはブラッド・ビンダーがグリッド上でトラブルに見舞われ、ピットレーンスタートとなった。一方、チームメイトのアコスタは完璧なスタートを決めてホールショットを奪取。アレックス・マルケスが続いたが、ラウル・フェルナンデスとマルティンが激しくポジション争いを展開した。

ザルコも好スタートを切ったが、ターン10で大きくバイクを振られる場面があった。アコスタは0.7秒差でレースをリード。ザルコとマルティンがアレックス・マルケスを次々に攻略し、アレックス・マルケスは5番手まで後退した。

5周目にはフェルナンデスがターン1でアコスタを攻略して首位浮上。しかしアコスタは9周目のターン1で再びトップを奪い返した。その背後ではアレックス・マルケスが急速に追い上げ、10周目には2番手へ浮上。

アコスタ車両トラブルで大クラッシュ発生

しかし12周目、大事故が発生した。アコスタのマシンがターン9立ち上がりのストレートで突如パワーを失い、背後にいたアレックス・マルケスは避ける術なく接触。アレックス・マルケスは激しくクラッシュ。

破片がコース上に散乱し、フェルナンデスとディ・ジャンアントニオも巻き込まれた。ディ・ジャンアントニオは大量のデブリを避け切れずターン10で転倒。アレックス・マルケスは意識がある状態で病院へ搬送された。大きな事故のあと、ディ・ジャンアントニオ、フェルナンデス、ザルコは再スタート出走可能と判断された。

最初の再スタート

13周のスプリント形式で再開。グリッドは赤旗前の順位で決定され、フロントローはアコスタ、フェルナンデス、マルティンとなった。

しかしターン1でルカ・マリーニ、フランチェスコ・バニャイア、ザルコが絡む多重クラッシュが発生。再び赤旗が提示された。マリーニとバニャイアは自力歩行したが、ザルコはグラベル内でバニャイア車に巻き込まれ、左脚負傷の疑いで病院搬送となった。

2度目の再スタート

12周で再々開されると、再びアコスタがトップを守った。しかしターン5でマルティンとフェルナンデスが接触。両者はグラベルへ飛び出し、マルティンは転倒を喫した。

先頭はアコスタ、ミル、バニャイア、ディ・ジャンアントニオの順。4周目にはディ・ジャンアントニオがバニャイアを攻略し3番手へ浮上した。

ディ・ジャンアントニオが終盤逆転

残り5周、ディ・ジャンアントニオはミルを攻略して2番手へ。さらに残り3周、ターン10でアコスタをインから刺して首位奪取に成功した。一気に0.6秒差を築いたディ・ジャンアントニオに対し、アコスタには反撃する力が残っていなかった。

最終ラップ、ミルがターン1で2位浮上。さらにフェルミン・アルデゲルもターン3でアコスタを攻略した。その直後、最終コーナーで小椋藍がアコスタへ接触。アコスタは転倒を喫し、勝利と表彰台を目前で失う最悪の結末となった。

アルデゲル初表彰台

ディ・ジャンアントニオはVR46加入後初優勝を達成。2023年カタールGP以来となる25ポイント獲得となった。最初の赤旗事故で負傷しながらも見事な走りを披露した。

ミルはホンダ移籍後最高位となる2位で完走したが、タイヤ空気圧のペナルティーを受けて降格。フェルミン・アルデゲルはMotoGP初表彰台となる2位を獲得、フランチェスコ・バニャイアが3位となった。なお、小椋は最終ラップの接触により3秒加算ペナルティを受け、9位へ降格となった。

4位にはマルコ・ベッツェッキが入った。マルティン転倒もあり、選手権争いを考えればベッツェッキにとって大きな結果となった。5位以下はファビオ・クアルタラロ、マリーニ、ビンダー、小椋、ディオゴ・モレイラ、フランコ・モルビデリの順となった。