
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、クレモナ・サーキットで行われたレース2を2位で終え、2026年MOTUL FIM スーパーバイク世界選手権チャンピオンに輝いた。EICMAイタリアラウンド最終レースでトップ5フィニッシュさえ果たせばタイトル確定という状況で、ブレガはその条件を見事に満たした。レース2を制したイケル・レクオナは、WorldSBKでハットトリックを達成した5人目のライダーとなった。表彰台の3位はヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が完成させた。
新チャンピオン誕生
クレモナでのレクオナは3戦3スタートすべてでホールショットを奪い、ポールポジションからトップに立った。一方のブレガは、第1セクターでアルベルト・スッラ(Motocorsa Racing)の序盤の猛追を凌がなければならなかった。2台のファクトリー・ドゥカティはほどなく落ち着き、首位と2位の差は約0.5秒で推移した。レクオナはじわじわとギャップを広げ、6周目終了時点で1秒に達し、勝利を手中に収めつつあった。その後もレクオナはレースをコントロールし、16周目までにリードを4秒以上に拡大。自身初のWorldSBKハットトリックを達成し、アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)、ジョナサン・レイ、トプラック・ラズガットリオグル、ダニロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)、そしてブレガに続く達成者となった。しかし、「ブレガス」の2位フィニッシュにより、ブレガは2026年WorldSBKチャンピオンとして戴冠。残り6レースを残してのタイトル獲得となった。タイトル獲得の詳細についてはこちらから。
表彰台争い、兄弟対決、ディクソンの活躍
3周目、モンテッラはターン11でスッラをかわして3位に浮上。ティソ・スーパーポールレースに続く両者の争いが再燃した。モンテッラは3位を守り続けたが、スッラも同じイタリア人の背後に食らいつき、レース前半を通じてプレッシャーをかけ続けた。しかし23周レースの折り返し地点を過ぎると差は約1秒に広がり、モンテッラが3位、スッラが4位でフィニッシュ。スッラはスーパーポールレースで初表彰台を獲得するなど、今週末を素晴らしい内容で締めくくった。5位争いはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)とサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)の兄弟対決となり、レース中盤にアレックスがターン13でサムをパスしようとしたが、直後に最終コーナーでスライドアウト。最後尾でレースに復帰したものの、数周後にリタイアした。サム・ロウズの転倒によりジェイク・ディクソン(Honda HRC)がトップ6に繰り上がり、クレモナで3度のトップ9フィニッシュを記録。昨年ヘレスのレース2でシャビ・ヴィエルへ(Pata Maxus Yamaha)が5位を獲得して以来となる、ホンダのトップ6フィニッシュをもたらした。
「バルダ」の巻き返し
19周目、ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)がガレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)をかわした。両者はティソ・スーパーポールレースで接触・転倒しており、その因縁の相手との再戦となった。皮肉なことに、「バルダ」がオーバーテイクを決めたのは、日曜午前に2人が転倒したターン7だった。これによりバルダッサーリが7位、ガーロフが8位を確保。アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は、17周目のターン11でバルダッサーリにかわされ、地元ラウンドを9位で終えた。
イタリア人勢の争い
アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)は10位でフィニッシュ。「エル・ボシア」(バルダッサーリ)から約5秒遅れでのゴールとなったが、最終ラップにはステファノ・マンツィ(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)の追い上げを受け、2人の差はわずか0.4秒だった。ペトルッチは厳しい週末を12位で締めくくり、ソムキアット・チャントラ(Honda HRC)が13位でWorldSBK自己最高位に並んだ。ロリス・バズ(MGM Optical Express Racing)は復帰戦を14位、2ポイント獲得で締めくくり、マッティア・ラート(Motoxracing WorldSBK Team)が15位。ラートのチームメイト、トワン・スミッツが最終完走者の16位となった。
レース2リタイア
アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)はレース2序盤にマシントラブルでリタイアを余儀なくされた。ミゲル・オリヴェイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は5位まで順位を上げていたが、2周目のターン10で転倒した。5周目にはトミー・ブライドウェル(Superbike Advocates)がターン10でクラッシュ。17周目終了時には、シャビ・ヴィエルへ(Pata Maxus Yamaha)がターン13でヤマハR1から転倒し、ポイント獲得の望みが絶たれた。
WorldSBK レース2 トップ6リザルト
- イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)+8.590秒
- ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)+12.724秒
- アルベルト・スッラ(Motocorsa Racing)+13.914秒
- アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)+17.159秒
- ジェイク・ディクソン(Honda HRC)+20.917秒
ファステストラップ:イケル・レクオナ(Ducati)1分28秒122
チャンピオンシップ順位
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)602ポイント
- イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)133ポイント
- ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)333ポイント
- アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)376ポイント
- サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)383ポイント
- ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)409ポイント
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。