ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング・ドゥカティ)が、2026年シーズン28勝目を挙げてMOTUL FIM スーパーバイク世界選手権の新たな歴史を刻んだ。エストリル・サーキットで開催されたティソ・スーパーポールレースで、チームメイトのイケル・レクオナを抑えて優勝。アルベルト・スッラ(モトコルサ・レーシング)は最終ラップにホームヒーローのミゲル・オリヴェイラ(ROKiT BMWモトラッド WorldSBKチーム)をかわして3位を奪取した。

レース序盤の展開とレクオナのミス
レースが始まると、レクオナがターン1でトップに立つ好スタートを切った。一方、ヤリ・モンテッラ(バルニ・スパーク・レーシングチーム)がオープニングコーナーでアレックス・ロウズ(ビモータ by カワサキ・レーシングチーム)と接触する強引な動きを見せ、両者は順位を落とした。これによりオリヴェイラが暫定3位に浮上し、ポールポジションスタートのブレガの後方につけた。モンテッラは無責任な走行としてロングラップペナルティを科された。
3周目の開始時点で、レクオナがターン1のブレーキングで大きくはらんでコースを外れ、チームメイトのブレガがトップを奪取。オリヴェイラも2位を争う機会を得たが、レクオナがわずかに2位を守り切った。これによりブレガは先頭で余裕を持ってレースを運び、シーズン28勝目という記録を樹立した。この記録は、2023年にアルヴァロ・バウティスタ(バルニ・スパーク・レーシングチーム)が打ち立てた27勝という従来の最多勝記録を塗り替えるものである。レクオナはWorldSBKでの通算30回目の表彰台を獲得し、そのうち28回は今シーズンのものとなった。
スッラが最終ラップに逆転で3位を奪取
3位争いでは、オリヴェイラが表彰台を確保したかに見えたが、スッラが終盤に追い上げ、最終10周目のターン3でオリヴェイラをパス。オリヴェイラは最終ラップで反撃できず、スッラが3位でフィニッシュした。スッラにとって直近4レースで3度目の表彰台となった。
レース2のセカンドロー:バウティスタとバッサーニ
バウティスタは10周のレース序盤から素早く順位を上げてトップ5に入り、バラトン・パーク戦のスーパーポールレース以来となるトップ5フィニッシュを果たした。アクセル・バッサーニ(ビモータ by カワサキ・レーシングチーム)も好スタートを切り、最終的に6位でフィニッシュ。バウティスタとの差を保ちながらも、パスするには至らなかった。この結果、レース2のセカンドローはオリヴェイラ、バウティスタ、バッサーニの順となる。
レース2のサードロー:3メーカーが並ぶ
シャビ・ヴィエルへ(パタ・マクサス・ヤマハ)は7位でフィニッシュし、午後のレース2ではサードローからスタートする。ジェイク・ディクソン(ホンダHRC)が8位で続き、スタート順位から1つ落としたものの重要なトップ9フィニッシュを確保した。ロレンツォ・バルダッサーリ(チーム・ゴーイレブン)がトップ9の最後の枠を埋め、サム・ロウズ(ELFマルク・VDSレーシングチーム)は10位フィニッシュとなり、レース2のサードロー進出を逃した。
アレックス・ロウズとモンテッラはグリッド降格
アレックス・ロウズとモンテッラはともに順位を落としたため、レース2のグリッドでも不利な位置からのスタートとなる。アレックス・ロウズは10番グリッド、モンテッラはポルトガルでの今週末最終レースを11番グリッドから戦う。
ティソ・スーパーポールレース トップ9結果
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング・ドゥカティ)
- イケル・レクオナ(Aruba.it レーシング・ドゥカティ)+0.734秒
- アルベルト・スッラ(モトコルサ・レーシング)+6.465秒
- ミゲル・オリヴェイラ(ROKiT BMWモトラッド WorldSBKチーム)+6.606秒
- アルヴァロ・バウティスタ(バルニ・スパーク・レーシングチーム)+8.152秒
- アクセル・バッサーニ(ビモータ by カワサキ・レーシングチーム)+10.035秒
- シャビ・ヴィエルへ(パタ・マクサス・ヤマハ)+11.642秒
- ジェイク・ディクソン(ホンダHRC)+12.120秒
- ロレンツォ・バルダッサーリ(チーム・ゴーイレブン)+12.960秒
ファステストラップ:ニコロ・ブレガ(ドゥカティ)、1分34秒525(新コースレコード)
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。