レッドブルKTMファクトリーレーシングは11月3日、2027年のダカール・ラリーに参戦するライダー体制を発表した。前回王者のルシアノ・ベナビデスに、ダニエル・サンダース、エドガル・カネットの3人で、マシンはKTM 450 RALLYを使用する。2026年のFIM世界ラリーレイド選手権(W2RC)では、ここまでの全戦でチームが優勝しており、3人全員が勝利を挙げている。

2027年のダカール・ラリーは、2007年以来となるアフリカ開催となる。第49回大会は2027年1月9日から23日まで行われ、ポルトガルのロウレ=ファロをスタートしてモロッコに入り、マラケシュでゴールする。プロローグと12のステージで構成され、総走行距離は7,234km、うちタイム計測区間は4,341km。途中、アガディールで休息日が設けられる。大会は2027年W2RCの開幕戦も兼ねる。
ベナビデスは2026年大会で、わずか2秒差の接戦を制してダカール初優勝を飾った。KTMにとっては通算22回目のダカール制覇で、大会の3か月前にひざを負傷していたなかでの勝利だった。
サンダースは2025年にダカールとW2RCの2冠を獲得。2026年のダカールでは第10ステージを首位で走行中に鎖骨を骨折したが、残る2ステージを走り切って総合5位で完走した。その後はラリーレイド・ポルトガルとアルゼンチンのデサフィオ・ルタ40で優勝、ラリー・デュ・モロッコで2位に入り、最終戦を残してW2RCのランキング首位に立っている。
カネットは2026年に最高峰のRallyGPクラスへステップアップし、ラリー・デュ・モロッコでRallyGP初優勝を挙げた。2027年は3度目のダカール挑戦となる。
ルシアノ・ベナビデス
「2026年は自分にとってこれまでで最も好調な1年のひとつでした。キャリア最大の目標だったダカールでの優勝から始まりましたからね。その後はリズムを取り戻すまでに少し時間がかかりました。移動が多く、体も100%の状態ではなかったのですが、今はまたとても調子がいいです。トレーニングにしっかり取り組んできましたし、次のダカールに向けた準備を始める用意はできています。2027年はモロッコでの開催に戻るので、ルートは自分に合っていると思います。モロッコではいつも速さを発揮できていますし、あそこの地形やコンディションが本当に好きなんです。全員にとって初めてのことになるので適応が必要ですが、この挑戦がとても楽しみです。自信を持って、ダカールのタイトル防衛に臨めることにワクワクしています」
ダニエル・サンダース
「2026年シーズンは、昨年と比べると思いどおりにはいきませんでした。ダカールで鎖骨を骨折するまではすべて順調だったので、あれは大きな痛手でした。連覇を狙っていただけに残念でした。ダカールの後は世界選手権に集中し、続くポルトガルとアルゼンチンの2戦で勝ってランキング首位に立つことができました。あれは本当にうれしかったですし、まだ速さがあることを示せました。今はダカール2027に集中していて、開催地が変わることにとてもワクワクしています。自分はサウジアラビアでのダカールしか走ったことがないので、ポルトガルとモロッコはまったく違うものになるでしょう。大会が数日短くなることもあって厳しいレースになると思いますが、新しい地形を走れるのは楽しみですし、より多くのファンに見に来てもらえるのもうれしいです。チームの顔ぶれは変わらず、本当にいい関係を築けています。遠征先でも家族のように感じられて、それが大きな違いを生んでいます。マシンの改良には常に取り組んでいますし、できる限りの準備を整えられるよう、ダカール直前まで努力を続けていきます」
エドガル・カネット
「浮き沈みはありましたが、全体としては2026年はいいシーズンでした。ラリー・デュ・モロッコをあれだけいい結果で終えられたことで、最終戦、そして2027年に向けてとても前向きな気持ちになれています。自信もやる気もありますし、来シーズンはすべてをかけて戦う準備ができています。今はとてもいい状態にあるので、早く始めたいですし、これまで以上に強くなって戻ってきます」
アンドレアス・ヘルツル(ラリーチームマネージャー)
「レッドブルKTMファクトリーレーシングにとって、2026年は素晴らしいシーズンでした。1月のルシアノの感動的なダカール優勝から始まりました。ダニエルにとっては厳しい大会になりましたが、その勢いをシーズンの残りにつなげ、ここまで世界ラリーレイド選手権の全戦で勝利しています。特に誇らしいのは、3人のライダー全員が最高レベルで勝てることを示してくれた点です。こうした結果の裏には、ライダー自身と、舞台裏で支えるすべてのスタッフの大変な努力があります。ライダーたちが自分を追い込み続けているように、私たちもKTM 450 RALLYの開発を止めることはなく、チームはマシンのあらゆる面を改善するため、これまで以上に懸命に取り組んでいます。選手権はまだ1戦残っていますが、今シーズンは次のダカールに向けた素晴らしい準備になりました。とてもいい位置にいると思いますし、2027年に向けて、チームが成し遂げてきたすべてのことを本当に誇りに思います」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。