ホンダ EICMA2026の出展内容を発表 Africa TwinとFireblade、V3R 900 E-Compressor量産予定モデルを公開

EICMA2026 ホンダブース

ホンダ・モーター・ヨーロッパは11月3日、イタリア・ミラノで開催中の二輪ショー「EICMA2026」での出展内容を発表した。第7パビリオンに3,000平方メートルを超える二輪ブースを構え、2027年型のCRF1150L Africa TwinシリーズとCBR1000RR-R Firebladeシリーズ、V3R 900 E-Compressorの量産予定モデルを中心に展示する。会場内では四輪、マリン、新しいモビリティの展示も行う。

二輪はAfrica TwinとFirebladeが主役

二輪ブースの中心となるのは、全面的に改良された2027年型のAfrica TwinシリーズとFirebladeシリーズ。Africa TwinシリーズはCRF1150L Africa Twin、Adventure Sports、Adventure Sports Honda SENSING RIDE、新しく加わるEnduro Sportsの4モデル、FirebladeシリーズはCBR1000RR-R Fireblade、SP、HRC WORKS EDITIONの3モデルで構成される。

あわせて、電子制御式のコンプレッサーを使い、900ccのエンジンで1,200cc並みの性能を得るというネイキッドモデル「V3R 900 E-Compressor」の量産予定モデルも公開する。

このほか、発表後初めて一般に公開されるCBR500R FOURとCBR600RR、イタリアのアテッサ工場で生産される新型のADV125とSH350iも展示される。

ライダー支援システム「Honda SENSING RIDE」

ホンダは今回、二輪車向けの新しいライダー支援システム「Honda SENSING RIDE」も発表した。2027年型のCRF1150L Africa Twin Adventure Sportsに初めて搭載される。車体の前後に取り付けたレーダーで周囲の車両や状況を検知し、ライダーの操作や車両の挙動もあわせて判断して、警告や走行の支援を行う。

ホンダは「Safety for Everyone」を掲げ、2030年までにホンダの二輪車と四輪車が関わる交通事故の死者数を世界で半減させ、2050年にはホンダのモビリティが関わる交通事故の死者をゼロにすることを目標としている。

初の電動マウンテンバイク「RN0」

ホンダは新型の電動マウンテンバイク「RN0」で、欧州の電動マウンテンバイク市場に初めて参入する。プレミアム電動マウンテンバイクを手がけるROTWILD(ロートヴィルト)と、ドライブトレインのシマノと共同で開発した。カーボンモノコックフレームと、ガルウイング型のスイングアームを採用し、ドライブユニットはシマノ製で最大トルク100Nm、最高出力は最大750Wとなる。

四輪、マリン、新しいモビリティ

ホンダの四輪部門は、EICMAの公式カーパートナーを初めて務める。EICMAの歴史で2社目の四輪パートナーだという。会場内の各所でプレリュードを紹介する体験型の展示を行うほか、今年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで公開した「Prelude HRC Concept」も展示する。HRCとホンダアクセスが手がけたパーツで走りの性能を高めることを探ったコンセプトモデルとなっている。

このほか、イタリア市場限定のCR-V Urban Editionと、Jazz(日本名フィット)の25周年を記念したデザインプロジェクト車両も展示する。Jazzの車両はイタリアのデザイン学校IED(Istituto Europeo di Design)と共同で作ったカラーリングで、販売はされない。

マリン部門は船外機のフラッグシップ「BF350」を展示する。ラストワンマイル配送向けの電動マイクロモビリティ「Fastport Honda eQuad」もイタリアで初めて公開される。自転車レーンや狭い道を走れる大きさで、ペダルアシスト付きの電動パワートレイン、交換式バッテリー、用途に合わせて組み替えられる荷台を備える。

イタリアはホンダの二輪で欧州最大の市場

ホンダによると、イタリアは欧州でホンダの二輪車と船外機が最も売れている市場で、四輪車でも2番目の市場となっている。生産、デザイン、研究開発の拠点も置かれている。

ホンダ・モーター・ヨーロッパのハンス・デ・イェーガー(Hans de Jaeger)社長は次のように話している。

「イタリアはホンダにとって欧州で非常に重要な市場です。とくに二輪車では最も販売の強い市場のひとつです。しかし、私たちとイタリアのつながりはそれだけではありません。四輪事業やマリン事業、そして長年続けてきた生産、物流、デザイン、開発の活動を通じて、より深く結びついています。EICMAは、技術、革新、そしてお客様に本当の価値をもたらす製品という、ホンダをホンダたらしめているものを示す、またとない機会です」

サステナブルなブースとチャリティーレース

ホンダの二輪ブースは、2025年にEICMAの「Sustainable Exhibitor Award」を受賞した。会場で最大のブースでありながら、耐久性があり再利用や取り外しがしやすいパネルで構成し、資材も軽さや輸送効率、組み立てやすさを考えて選んだことが評価された。2026年のブースも同じ考え方で作られている。

11月5日と6日に行われるEICMAのチャリティーレースにも参加する。ホンダのアドベンチャーライダー、キリアン・ミラベト(Kirian Mirabet)がTransalpで2気筒クラスに出場する。ミラベトは2025年の2レースで総合トップの成績を残している。

EICMA2026の開催概要

  • 会場:フィエラ・ミラノ(イタリア・ミラノ)
  • 会期:11月3日〜8日(3日と4日はプレスと業界関係者向け)
  • 一般公開:11月5日〜8日、9時30分〜18時30分