2025年のフィリップアイランド大会は、日曜日にコース上での走行が一切できないまま幕を閉じた。強風と豪雨に加え、悪視界によって医療ヘリの飛行が不可能となり、MotoGPクラスの決勝レースは中止に追い込まれた。2023年大会では悪天候の予報を受けて金曜日の時点で決勝を土曜日に移す決断が下されたことから、なぜ今回は同じ対応が取られなかったのかという疑問がファンやメディアの間で広がった。MotoGPの主催者がその理由を説明した。

日曜朝のフィリップアイランドは激しい雨と強風に見舞われた。悪視界により医療ヘリが飛行できない状態となり、重大事故が発生した際にライダーを搬送できないと判断された。フィリップアイランドから指定病院があるメルボルン本土までは、救急車での陸路搬送では45分以内という上限を超えてしまうため、ヘリの運用は不可欠だった。コース自体は走行可能な状態にあったものの、セッションは繰り返し延期され、最終的に現地時間午後4時前に今季第18戦の中止が正式に決定した。なお、負傷欠場が決まっていたホルヘ・マルティンはこの中止によって恩恵を受ける形となり、マルク・マルケスとのポイント差は10点にとどまった。
2023年大会では同様の悪天候が予想されたため、主催者は金曜日の時点で決勝を土曜日に移し、スプリントを日曜日に組み直すという判断を下した。結果として決勝はヨハン・ザルコが制し、日曜のスプリントは中止となった。今回も水曜日の時点から日曜日の悪天候予報は出ており、木曜日にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ自身がメディアに対して同様のスケジュール変更の可能性に言及していた。しかし主催者は変更を行わなかった。なぜ2023年と同じ対応を取らなかったのかという問いに対し、MotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループの広報担当者が見解を示した。
MotoGPスポーツ・エンターテインメント・グループ広報担当
「レースディレクションは週末の天気予報を非常に注意深く監視していました。日曜日は雨と風の予報が出ていましたが、レースの開催が不可能になるほどの水準には達しないと見込まれていました。土曜日の時点では、視界が制限されて日曜日にヘリコプターの飛行ができなくなるという情報はなかったんです。」

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