ほぼ確定と言われていたわけですが、スズキとリンスが2020年まで2年間の契約更新を行いました。ビニャーレスがスズキを去ったあと、スズキにとってリンスは成長して将来的なエースライダーとなるための成長株という存在でしたが、スズキと共にどこまで成長していけるでしょうか。

チームSUZUKI ECSTARとアレックス・リンスは2019年2020年の2年間の契約更新で合意に至ったことを発表します。この2年間の契約更新は、ライダーとチームの強力な関係性、ライダーとマシンのポジティブなフィーリングの継続的な改善を確認するものです。

アレックス・リンスはスズキに彼自身のMotoGPデビューイヤーである2017年に加入。複数の怪我に苦しめられたシーズンスタートにも関わらず、リンスは良い形で彼自身のMotoGPという冒険をシーズン中盤から良い形でスタートしました。彼は継続的にパフォーマンスを改善し、バイクのフィーリングが良くなっていると伝えていました。2018年もスズキとリンスは共に戦い、リンスはウインターテストで速いペースでの走行、強力なパフォーマンスを示しました。その後リンスはアルゼンチンGPにおいて、彼自身初のMotoGP表彰台となる3位を獲得しています。

プロジェクトリーダー 佐原伸一

「アレックスの契約更新は我々にとって非常に喜ばしいことです。特にライダーと進めるプロジェクトは長く続いて欲しいと願っていますから。昨年の冬に彼と共にこの冒険をはじめましたが、彼がMotoGPライダーとして成長する姿だけでなく、我々も彼と共に成長をしたいと思っていたんです。成功への道程はステップ・バイ・ステップで進むものだと思っています。適切な時間をかけ、ミスから学び、成功を充分に活用することが必要だと考えています。アレックスと彼のクルー、スズキの全てのチームは、素晴らしい成長を遂げました。ですからこうした理由もあり、彼とこのプロジェクトをもう2年進めていきたいと思っているんです。」

チームマネージャー ダヴィデ・ブリビオ

「アレックスと2019年2020年の契約更新が出来たことを嬉しく思っています。アレックスは速いスピードで成長しています。それにスズキは彼と長く共にやっていくことがわかっていますから、皆が彼と共に重要な結果を出していくため、集中してさらにハードに仕事をしてことが出来ます。アレックスがスズキと共に一緒にやっていく事を喜んでくれた事を嬉しく思います。そしてアレックスのクルー、そしてチームの皆にもお礼を言いたいと思います。また日本にいるスタッフにも、リンスが共に作業して成長していきたいと感じる環境を作ってくれたことを感謝したいと思います。このエキサイティングなプロジェクトの中で素晴らしい仕事を共に進めていきましょう。」

アレックス・リンス

「契約更新が出来たことを嬉しく思っています。Moto2にいた時、そしてMotoGPへのステップアップを考えていた時、自分にとっても最も輝いていて、興味深く映ったのはスズキのプロジェクトでした。自分の昨年のデビューは複雑なものでした。自分は2016年にバレンシアテストで背中の怪我をし、その後トレーニング中に足首を怪我しました。そしてその次にオースティンで腕の怪我をしたんです。ですから、僅か2戦の後に非常に厳しい状況になってしまったんです。でも常にスズキとチーム全体から愛情とサポートを感じていました。自分達はこの状況を忍耐、ハードワーク、コンスタントさを持って良い方向に転換させることが出来ました。」

「また、今年はアルゼンチンにおいて初の表彰台を獲得することが出来ました。ただ、結果に関係なく、ボックス内のムードは常にポジティブなんです。チームが自分に用意してくれたプロジェクトは素晴らしいもので、開発や改善ということに関してスズキの企業、チームとしての手腕を心から信頼していますし、継続して大きな結果を狙って行くことが出来るでしょう。あとはハードに作業を続け、どこまで自分達が共に行けるかを見たいですね。」


(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of suzuki-racing, michelin)