Bremboの会長であるアルベルト・ボンバッセイ氏が自動車殿堂の会員に任命されました。任命式典は今年7月にデトロイトで行われるということです。

デトロイト(2017年3月29日)―自動車殿堂の選考委員会は29日、ブレンボ社の会長アルベルト・ボンバッセイ氏を自動車殿堂の会員に任命したことを発表しました。

アルベルト・ボンバッセイ氏は、イタリアのベルガモで産声をあげた家族経営の小さな会社を、自動車用ブレーキシステムで世界をリードする現在のブレンボにまで育て上げました。創業者は父親であるエミリオ・ボンバッセイ氏と叔父のイタロ・ブレダ氏。1961年に同社に加わったアルベルト氏は、多方面で手腕を発揮し、同社を大きく発展させました。その間に重ねた研究開発の尽力は、数々の画期的な新技術・新製品を生み出し、そのひとつである世界初のアルミニウム製ブレーキキャリパーは、BMW、FCA、フェラーリ、フォード、ゼネラルモーターズ、メルセデス、ポルシェといった世界のトップメーカーに次々と採用されました。

今回の殿堂入りの喜びをボンバッセイ氏はこう語ります。「非常に光栄です。任命してくださったことに心から感謝申し上げます。このように評価をいただけてとても誇りに思いますし、この喜びを社員全員と分かち合いたいです。50年以上やってきましたが、その間、社員たちが本当によく頑張ってくれたおかげで、弊社が独自に開発した製品は世界中で認知されまして、トップメーカーの皆様方に数多く使っていただけております。殿堂の方々というのは、私もそうですけれども人生まるごと自動車産業に捧げた方々ばかりですから、そうした方々の仲間入りができることになったことを、このうえなく名誉に感じております。私を含めグループ全体でこの喜びを糧にして、今後も優れたモノづくりにとことんこだわって、数多くのメイドインイタリーを世界中にどんどん発信していきたいと思っております。」

任命の式典は今年7月にデトロイトで行われる予定です。ミシガン州のディアボーンにある自動車殿堂(AHF:Automotive Hall of Fame)は、自動車産業に大きく貢献した人々をたたえ、その歩みと業績を紹介することを目的として1939年にニューヨークで設立されました。

80年近くに及ぶその歴史の中で殿堂入りを果たした人は、およそ800人にのぼります。アルベルト・ボンバッセイ氏はイタリア人では9人目の殿堂入りです。殿堂の会員としては、ヘンリー・フォード氏(1967年)、フェルディナント・ポルシェ氏(1987年)、アンドレ・シトロエン氏(1998年)をはじめ、イタリア人ではエンツォ・フェラーリ氏(2000年)、エットーレ・ブガッティ氏(2000年)、ジャンニ・アニェッリ氏(2002年)、ジョルジェット・ジウジアーロ氏(2002年)、バッティスタ・“ピニン”・ファリーナ氏(2004年)、ヌッチオ・ベルトーネ氏(2006年)、セルジオ・ピニンファリーナ氏(2007年)、ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ氏(2015年)といった自動車業界の象徴ともいうべき新旧の偉人が名を連ねており、今回アルベルト・ボンバッセイ氏はその仲間に加わることになります。

自動車業界において唯一かつ最大の栄誉である自動車殿堂入りは、業績や技術改革、貢献が歴史的に重要と認められたことの証です。

ブレンボは北米に広く販路を展開しています。ブレンボの象徴として世界中で知られる赤のブレーキキャリパーは、シボレーのコルベットやカマロ、キャデラックのVシリーズ、ビュイック・リーガルGS、フォードのGTとマスタング、ダッジのチャレンジャーSRT、チャージャーそしてデュランゴ、ジープのグランドチェロキーSRTなど、数多くの車種で採用されています。

モータースポーツ界での経験と実績は41年余りにのぼります。F1をはじめ、スポーツカー、インディカー、NASCAR、ダカールラリー、世界ラリー選手権、MotoGP、SBKなど、300戦を超える世界選手権レースに製品と技術を提供して貢献しています、

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