アナ・カラスコは、先週日曜に開催されたFIMスーパースポーツ300世界選手権のマニクールラウンドにおいて、僅か1ポイントで女性ライダーとして初めて世界タイトルを獲得しました。彼女はこの日25位でレースをスタートしましたが、最終的に13位でレースを終えています。カラスコはこの優勝を同じくスペイン人ライダーで、2016年6月のカタルーニャGPのFP2で事故死したルイス・サロムに捧げています。
21歳のスペイン出身ライダーであるアナ・カラスコは、女性ライダーとして初めて世界選手権でチャンピオンシップ優勝を果たしましたが、「アナ・カラスコ誰それ?」という方のために簡単にご説明しましょう。カラスコの父は元々プロのレースメカニックで、彼女は3歳でレースを開始。国際選手権に16歳でデビューしています。2013年にマーべリック・ビニャーレスのチームメイトとしてMoto3デビューしたカラスコはマレーシアGPで初ポイントを獲得しました。また、2017年にはFIMスーパースポーツ300世界選手権ポルトガル戦おいて、女性ライダーとしては初優勝と遂げていました。
アナ・カラスコ
「こうやってタイトルを獲得出来たなんで信じられません。この場で戦うために全力を尽くしてきました。とにかくカワサキチームに感謝を述べたいと思います。ダヴィッド・サロムとすべてのチーム、懸命に働いてくれた彼らには感謝しかありません。今年すべてを捧げて支えてくれた家族そして友人達にも感謝したいと思います。このタイトルはルイス・サロムに捧げたいと思います。良き友人でしたし、彼を失った日に最初のタイトルは彼に捧げると誓ったんです。」