Ducatiの親会社であるフォルクスワーゲンがDucatiの売却を検討しているかもしれないというニュースです。丁度レースも始まったばかりですから、売却されるのか否かといった企業としての屋台骨が揺らぐのは心配ですね。

フォルクスワーゲンはイタリアブランドのDucatiの売却を検討しているという。これは昨年から始まったコアビジネスではない資産項目の見直しの一環として行われているという。

フォルクスワーゲンのAudi高級車部門がDucatiを所有しているが、内部関係者によると、この部門が2ヶ月前にDucatiの買収先となりそうなバイヤー達にDucatiの売却を打診しており、いくつかの戦略的バイヤーが関心を示しているという。

AudiはEvercore Partners Inc.を、売却に関する戦略的オプションのアドバイスのために雇っているとされる。今のところ売却に関する決定は下されていないが、フォルクスワーゲンはDucatiを維持するかもしれないとの情報もある。フォルクスワーゲンのAudi高級車部門のスポークスマンはコメントを避けている。またEvercoreのスポークスマンは即座にコメントを発表出来ないとしている。

フォルクスワーゲンが2012年に買収したDucatiを売却するとなると、これはフォルクスワーゲンの前CEOマルチン・ヴインターコルンと、前会長のフェルディナント・ピエヒの帝国からのDucatiの放出となる。ヴインターコルンの後任であるマティアス・ミュラーは、Ducatiのようなノンコア資産の分析を含むフォルクスワーゲンの戦略的オーバーホールに着手し、企業のスリム化を進めている。

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