ファビオ・クアルタラロは新設されたチームであるペトロナスヤマハに加入、序盤はやや苦戦しながらもルーキー、そしてサテライトチームのライダーとは思えぬ活躍を見せ、シーズン最後までファクトリーヤマハのマーべリック・ビニャーレス、バレンティーノ・ロッシを上回る存在感を見せた。来年最も楽しみな選手と言えるファビオ・クアルタラロが2019年を振り返る。


今シーズンの評価は10点満点で8点

ファビオ・クアルタラロ

「今シーズンは素晴らしい1年でしたね。10点満点では8点でしょう。2点はミスがあったからマイナスです。でも将来に向けてこういったミスが必要だったと考えています。今年1年についてあまり深く分析しすぎるのは良くないと思いますが、もっと良いレースが出来たレースがいくつかあったのは確かで、オーストラリアとシルバーストーンはさらに良い結果を得られたはずです。ミスはしましたが、こういったことから学習して進んでいくんです。今年のハイライトはヘレスのポールポジションでした。MotoGPで初めてセッションの中でトップを獲得したレースウィークだったんです。」

タイヤ温存など多くを学んだ、来年は良いレースがしたい

「今年はタイヤ温存に関して多くを学びましたし、燃料満載、燃料が少ない時にいかにMotoGPバイクに乗るか、エンジンマップの使い方など、沢山のことを学びました。MotoGPバイクの乗るのは素晴らしい経験でしたし、言い表すのが大変なほど多くの事を新たに学習しました。既に予選で速く走る方法はわかりましたから、来年はもっと良い形でレースしたいですね。」

チームは10点満点で9点の仕事をしてくれた

「チームは今年自分にいろいろなことを教えてくれました。チームの誰もかれもが何らかの形で助けてくれました。チームの仕事は10点満点で9点でしょう。誰もが自分自身をさらに改善するにはどうするべきかを理解していたと思います。MotoGPバイクはどれも乗りこなすのは大変ですが、恐らくヤマハのバイクはルーキーにとっては最も乗りやすいバイクなのかもしれません。それもシンプルな作業を続ける上で助かったのかもしれません。」

シーズン後半戦の走りには満足している

「後半戦は本当に素晴らしいシーズンだったと思います。多くのレースで表彰台争いが出来ました。2020年の目標は全てのレースで表彰台争い、もしくはトップ5争いをするということですね。最も一番悔しいのはフィリップアイランド、ザクセンリンク、シルバーストーンでの転倒です。ただ、これら全てからしっかりと学ぶことが出来ました。」

以前と同じ自分でいることが大事

「昨年は本当に無名な選手だったんですが、今年のパフォーマンスのおかげで、町中や空港で声をかけられるようになりました。でも、大事なことは以前と同じ人物でいること。馬鹿なことはせずに、今までと同様の自分でいたいと思います。」

来年の目標は全レースで表彰台争いをすること

「来年は全レースで表彰台争いをして、それが不可能ならトップ5を目指します。冬は自分にとってリスク、プレッシャーを感じずにバイクに乗れる唯一の時間なので、トレーニングをハードにしつつ、バイクに出来る限り乗りたいと思います。」

(Source: sepangracingteam)

(Photo courtesy of sepangracingteam)