ミシュランのピエロ・タラマッソは、バレンティーノ・ロッシのライディングスタイルではハングオフの量が足りず、結果的にタイヤエッジをより発熱させてしまっていると語っている。(※バイクから体のオフセット量が多いほど、バイク自体のバンク角は浅くて済む。結果的にタイヤエッジを摩耗させない)

しかしロッシはドヴィツィオーゾのようにシートから体をほとんどオフセットさせないライダーでもタイヤを摩耗させていないケースもあることから、体のオフセット量ではないライディングの問題だと考えているようだ。今年もミスターサンデーと言われる走りを見せて欲しいところだ。
バレンティーノ・ロッシ

ミシュランのタイヤは柔らかすぎる

バレンティーノ・ロッシ

「タラマッソのコメントには同意出来ませんね。自分は既に体をかなりオフセットさせています。ブリヂストンタイヤではさらにオフセットさせることが出来ましたけど、ミシュランではそれが難しいんです。」

「ドヴィツィオーゾはシートからあまり体を動かさないスタイルのライダーですが、彼はリアタイヤを摩耗させていません。ですから、問題は体のオフセット量ではないはずです。自分はキャリアを通じてフロント、リア共にハードタイヤを履くのが好きでした。今のミシュランタイヤはケーシングもタイヤ自体も非常に柔らかく、自分にとっては扱いが難しいんです。」

「それに自分はライダーの中では背が高いほうですし体重も軽くはありません。この問題はあくまでミシュランの話ではなく自分の問題です。ですからなんとかして問題を解決する必要はあるものの、それが体のオフセット量の問題だとは思いません。」

「昨日はバイクのバランスが良くなかったものの、土曜日に改善することが出来ました。データを見るとマーべリックとファビオがあらゆる場所で速いですけどね。通常はマーべリックはブレーキングが強力で、自分よりもブレーキング効率が良いです。ブレーキングが現時点で自分の課題で昨日より改善出来たものの、まだ改善を進める必要があります。」
バレンティーノ・ロッシ
(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)