サーキット・ドクターの診断により”走行はOK”
マルク・マルケスはサーキットドクターからレース出場に向けて許可を取り付け、今週土曜日からヘレスで走行を開始する。土曜日に走行して問題がなければ日曜日の決勝レースにも出場することが明らかになった。
マルク・マルケスは先週日曜日のスペインGPで転倒、右上腕骨を骨折した。今週火曜日に手術を受けたマルクの橈骨神経に影響はなく、最新世代のチタンプレートを使用した手術を受けた後にリハビリを開始している。
マルク・マルケスはヘレスでサーキットドクターによる検査を”パス”、今週のレース出場にお墨付きを得た。アルベルト・プーチが語るところによると、さらなる転倒や怪我のリスクを回避、回復を優先するために、マルクは金曜の走行をスキップ、土曜日から走行を開始する。
土曜からの走行はマルクとホンダの妥協点
アルベルト・プーチ
「マルクは土曜日から出走しますが、これが新しいトラックだったらこんなことは不可能だったでしょう。しかしヘレスでは先週もレースをしています。ですからバイクのセットアップについては彼も理解しています。そして、このトラックでどうやったら速く走行出来るかも理解しているわけです。」
「金曜に無理に走行して怪我をした腕に負担をかける必要はありません。マルクは土曜から走行を開始、どうなるか見ていくことになります。ホンダにとってライダーの出走したいという意思を尊重することは重要なことなんです。金曜からではなく土曜日からというのは、両者が合意した妥協点と言えます。」
「マルクが今週末戻ってくると予想していた人間はいません。今回、事故が起きた際はバルセロナに手術のために移動する必要があることを心配しました。手術はこれ以上ない形で成功しましたが、これも予想していませんでした。ドクターの腕の良さはわかっていたものの、予想外の素晴らしい手術でした。」
「そして手術後にマルクのフィーリングが良かったことも意外で、マルクからチームに”欠場するほどのコンディションでは無いと思う。そこまで痛みもないし腕も動かせる”と連絡があったんです。神経についてもドクターから問題ないとお墨付きをもらっていました。」
「ホンダの計画としてはアンダルシアGPをスキップさせて、ブルノでの復帰を予定していました。しかしマルクの走りたいという希望、ドクターの診断で走行に問題ないという結果を踏まえて、土曜日に走行させ、その感触で日曜にどうするかを判断しようとなりました。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)