ヨシムラSERTモチュール 加藤 陽平「2022年も同じチームメンバーで戦いたい」

ヨシムラSERTモチュール 加藤 陽平「2022年も同じチームメンバーで戦いたい」

ヨシムラSERTモチュールのチーム監督 加藤 陽平氏が2021年の世界耐久選手権(EWC)優勝を振り返ってインタビューに答えている。2021年はスズキとヨシムラにとって新チーム始動の1年目のシーズンとなり、スズキがヨシムラに呼びかけたことで実現した今回のプロジェクトの中で、ヨシムラは世界耐久選手権(EWC)で16回タイトルを獲得しているSERTをパートナーに選んだ。
ヨシムラSERTモチュール 加藤 陽平「2022年も同じチームメンバーで戦いたい」

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チームスズキレーシング

「ヨシムラにとって今回のコラボレーションは、初期の段階でどのような意味合いを持っていたのでしょうか?」

加藤 陽平

「スズキとヨシムラの関係性は46年あまりにも及びます。スズキがヨシムラのレース活動に大きな信頼を寄せてくれたことが嬉しかったですね。今年はヨシムラにとって世界選手権で戦う初めて機会となり、スズキのファクトリーチームとして出場出来ることが大きな栄誉でしたね。」

チームスズキレーシング

「ダミエンとはどのように共に作業していったのでしょうか?」

加藤 陽平

「ダミエンがレースチームを形作り、レースごとのセットアップを行ってくれました。彼の仕事の中にはチームメンバーの選定からマシンメンテナンスも含まれます。彼は常に素晴らしいチームの雰囲気を醸成してくれ、ポジティブに感じさせてくれました。まるで家族と共にいるような心地よさですね。」

「皆が快適に感じて時間を共に過ごすことができました。チームワークを進める上では欠かせませんね。日本人チームの我々はマシン開発、戦略、セッティングなどに注力しました。私自身もマシン開発に時間を使うことが出来たのは彼のおかげです。」
ヨシムラSERTモチュール 加藤 陽平「2022年も同じチームメンバーで戦いたい」

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チームスズキレーシング

「すでに素晴らしいスズキのパッケージを、どのようにチューニングしていったのでしょうか?」

加藤 陽平

「エンジンをパワフルにしつつ、スムーズなシャーシを維持するようにしました。24時間の耐久レースにおいては、エンジンの耐久性が非常に重要です。さらにトラブルが発生した時に効率よく作業出来るかどうかも重要なポイントでした。」

チームスズキレーシング

「チームと初めてテストを行った際に、どのように感じましたか?」

加藤 陽平

「ヨシムラはSERTと共に2019年のボルドール24時間から作業をしています。SERTの皆はヨシムラのメンバーが共に作業するのを喜んでくれましたし、シーズン序盤から一緒に作業出来るのは良かったですね。」

「技術面では日本で使ってきたGSX-R1000Rのパフォーマンスをヨーロッパのサーキットで検証するにあたり自信がありました。特に大きな変更を加えずとも、高い戦闘力があることは明らかでした。」

チームスズキレーシング

「ル・マン24時間耐久でヨシムラSERTモチュールが優勝した時に感じたことは?」

加藤 陽平

「私にとって極めて重要なレースでした。チェッカーが振られた時に感じたことは”ホッとした”というのが一番正しい表現でしょうね。チームの皆は優勝に興奮していましたし、EWCチームにとっていかに重要な瞬間であったのかを実感しました。メディアからの注目度は私が思った以上でしたし、フランスでル・マン24時間耐久で優勝することの重要性を学びました。」
ヨシムラSERTモチュール 加藤 陽平「2022年も同じチームメンバーで戦いたい」

チームスズキレーシング

「エストリルの後に、チームと共にどうやってポジティブな気持ちを保ったのでしょうか?」

加藤 陽平

「我々にはスピードもパフォーマンスもあるとわかっていましたし、エストリルのレースの後ではさほど心配はしませんでしたね。ミスから学習することに集中し、ミスを繰り返さないことを確認しました。チームのクルーは常にポジティブでしたし、マシンのダメージが最小限であったこと、ライダーが負傷しなかったことも良かったですね。」

チームスズキレーシング

「ボルドールを完全に独占したレース展開となった際に感じたことは?」

加藤 陽平

「ボルドールはプレテストの段階から自信がありました。プレッシャーも確かにありましたけどね。ミスをしなければ優勝出来ると思っていました。ですからレースの後は達成感がありましたね。イベントで獲得出来るポイントをすべて獲得しましたし、我々にとってまさに完璧な結果でした。」

チームスズキレーシング

「モストに挑むにあたってどの程度のストレスを感じていたのでしょう?」

加藤 陽平

「レースを完走すればタイトルを獲得出来ると思っていました。しかしそれ故になーバスになりました。シーズンの中で最も大きなプレッシャーを感じました。ライバルはトラックを知っていますが、ヨシムラSERTモチュールの誰もが知らないトラックだったんです。それはライダーも同様でした。」

「ギア比をどうするかなど、そういった部分から挑んだレースでした。タイトルは目の前にあってあとは獲得するだけでしたが、そうした状況だったからこそモスト6時間耐久にはナーバスな気持ちで挑むことになりました。」

チームスズキレーシング

「スズキとのパートナーシップ1年目に世界耐久選手権(EWC)でタイトルを獲得出来たことは、どのような意味を持ちますか?」

加藤 陽平

「スズキファクトリーチームであるヨシムラSERTモチュールが、GSX-R1000Rの素晴らしいパフォーマンスを発揮出来たことは嬉しいですね。スズキが期待と信頼を寄せてくれたことが嬉しいですし、私が任されたプロジェクトで最高の結果を残せたことは幸せです。」

チームスズキレーシング

「チームとスズキGSX-R1000Rにとっての次のゴールは何でしょうか?」

加藤 陽平

「ヨシムラSERTモチュールの誰もが素晴らしい働きをしてくれました。4名のライダーすべてが最高のライダーでしたし、関係性も良かったですね。2022年もまた同じチームで作業ができれば最高ですね。2022年はチャンピオンシップのレベルが上がるでしょう。しかしヨシムラSERTモチュールのGSX-R1000Rの開発もしっかりと来シーズンに備えて進んでいますよ。」

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of suzuki-racing)

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