MotoGPクラスのレースは激しい雨で約55分遅れでスタート。路面は序盤は激しく濡れており、レース後半につれて路面の水が少なくなっていくコンディションだった。
序盤トップを走ったのはポールシッターのマルコ・ベッツェッキ、しかしジャック・ミラーがリードを奪うとレース中盤までミラーがレースを引っ張る展開となった。
その後にミラーに変わってトップに立ったのはレインコンディションを得意とするミゲル・オリヴェイラ。また、日本GPの雪辱を果たすべき挑んだフランチェスコ・バニャイアが3位に順位を上げ、その後ろをマルク・マルケスが走行する展開となった。
チャンピオンシップを争うアレイシ・エスパルガロはブラッド・ビンダーとの接触によってロングラッピペナルティーを受け、ファビオ・クアルタラロはレース序盤にアレックス・マルケスととニアミス、その後順位を下げた。
後半にヨハン・ザルコが素晴らしい追い上げを見せるが、チャンピオンシップ争いをしているフランチェスコ・バニャイアを気遣った走りで抜けず、そのままザルコは4位となった。
レースはそのままの展開で進み、優勝を飾ったのはKTMのミゲル・オリヴェイラ、2位にジャック・ミラーとなり、3位はフランチェスコ・バニャイアとなった。5位はホンダのマルク・マルケス、6位エネア・バスティアニーニ、7位は最後に追い上げたマーべリック・ビニャーレス、8位アレックス・マルケス、9位ホルヘ・マルティン、10位ブラッド・ビンダー、アレイシ・エスパルガロは11位でレースを終えた。[adchord]
優勝ミゲル・オリヴェイラ
「長いレースでした。ウェットではスピードがありますから、雨が降り出してインドネシアのようなレースが狙えると思っていました。良いスタート、ミスなく最後まで走り切れたと思います。ドライコンディションで優勝したいところですが、ウェットでも優勝出来て嬉しいですね。」
2位ジャック・ミラー
「ハードにプッシュして優勝を狙っていました。最終セクターではミゲルのほうがグリップが良かったですね。このコンディションではミスなく走るのは難しいので、ミゲルは素晴らしいですよ。ペッコも素晴らしいレースでした。この後は結婚式が控えているので最高の気分です。」
3位フランチェスコ・バニャイア
「嬉しいですね。自分にとっては優勝と同じです。ウェットでの表彰台は今年初ですしね。ジャックがレース前にモチベーションを上げてくれたんです。本当に嬉しいですね。」