ドミニク・エガーターは昨年WSSPクラスで圧倒的な強さと見せ、2022年もYZF-R6を操縦している。スイス人ライダーのエガーターは2006年に125ccクラスで世界選手権デビュー。この時はエストリル、バレンシアにワイルドカードで参戦。その後数年間はトップ10ライダーとして活躍、2010年にはMoto2にステップアップした。[adchord]
さらに1年後のバレンシア最終戦で初表彰台を獲得し、2014年のドイツGPでの圧勝を含め、6回の表彰台を獲得した。彼ははMoto2世界選手権で2度ランキング5位となり、2020年にはMotoEワールドカップに参戦している。エガーターは新しいマシンに素早く適応する能力を発揮し、2020年はランキング3位となった。
2021年はテン・ケイト・ヤマハWSSPサポートチームからWSSSクラスに参戦している。シーズン中、MotoEとヤマハR6を乗り継ぎながら、WSSPクラスで10勝15回の表彰台を獲得し、世界選手権タイトルを獲得した。なおMotoEではシーズン2位を獲得している。
2022年はMotoEで3勝、10回の表彰台を獲得する活躍を見せてMotoEクラスでチャンピオンとなった。なお、WSSPでは12勝をしており、チャンピオンシップをリードしている。そして2023年、彼はGYTR GRTヤマハWSBKチームから、WSBKクラスに参戦する。なお、チームメイトはレミー・ガードナーとなる。
アンドレア・ドソーリ ヤマハ・モーター・ヨーロッパ ロードレーシング・マネージャー
「ドミニクはパドック入りして以来トップクラスの才能を発揮してきました。彼がWSBKでチャンスをつかむ準備ができていることは非常に早い段階から明らかでした。 残念ながら2022年にそのチャンスを与えることはできませんでしたが、2023年にシートが空いた時、ドミニクは当然のようにその座を獲得しました。」[adchord]
「彼はレースのペース、レースの組み立て方、一貫性だけでなく、このレベルで競争力を発揮するために必要な決意と意欲を証明してきました。彼はこれまでのキャリアで、新しいマシンに素早く適応する能力を見せてきました。その能力が、来シーズンヤマハのR1でWSBKに参戦したときにも生かされると確信しています。」
「今から彼の活躍を楽しみにしています。同時に野左根航汰の2シーズンにわたる貢献にも感謝したいと思います。彼はWSBKで多くの困難に直面しましたが、常に前向きな姿勢で乗り越えてきました。今後の彼の活躍を祈っています。」
ドミニク・エガーター
「ヤマハでWSBKに参戦出来ることが本当に嬉しいです。自分にとって素晴らしい機会ですし、昨年WSSPタイトルを獲得し、今年のWSSPチャンピオンシップをリードしていることを素晴らしい形で評価してもらったと思います。」
「GYTR GRTヤマハWSBKチームへの加入が楽しみですし、現役MotoGPライダー、Moto2チャンピオンのレミー・ガードナーがチームメイトということにも興奮しています。初めてのテストが待ち遠しいですし、本当に戦闘力が高いバイクでしょう。」[adchord]
「この機会を与えていただいたことが嬉しいですし、ヤマハ、そしてGYTR GRTヤマハWSBKチームに感謝したいですね。来シーズン全力を尽くしたいと思いますが、今は今年もWSSPでチャンピオンを獲得することに集中していきます。」
(Photo courtesy of yamaha racing)