Q1で他を圧倒するタイムを出してQ2進出を決めたマルク・マルケスは、Q2では多くのライダーがさらにタイムを向上させる中で苦戦、しかし、なりふり構わず結果を出しにいくスタイルで、最終アタックをしていたエネア・バスティアニーニのスリップストリームを上手く活用。これでタイムを大幅に更新してフランチェスコ・バニャイアからポールポジションを奪った。
タイムの出し方に対する是非はともかく、強烈に結果にこだわる姿、そして限界の走りを許容する回復したフィジカルを見せ、RC213Vに多くの課題は残っているもののライダーの力でもぎ取ったポールポジションとなった。ファンが見たかったマルク・マルケスが戻ってきた。
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レースディスタンスでは厳しいだろう
予選ポールポジション マルク・マルケス
「どうやってこのタイムを記録出来たのか正直わかりません。昨日は苦戦していましたが、今日は良い形でライディングが出来ていました。チームも細かい部分を改善して素晴らしい仕事をしてくれました。今日はFPの中ですでにスムーズに走行出来ると感じていました。1人で走行してもコンスタントな走行が出来ていましたね。」
「高速タイムを記録するには、現時点のホンダはスリップストリームに入る必要があります。ベストな方法でないことは理解していますし、他のライダーを利用するという意味で礼儀として良いやり方ではないのはわかっています。しかし、誰かのスリップストリームを利用するのは自分の強みと言える部分ですから、強みと言える部分は活かしたいと思っています。そうそう簡単なものでもないですしね。」
「もちろん1人でプッシュしてタイムを出せるのが一番ですが、いずれにしても、これで午後のレース、明日のレースでポールポジションからスタートが出来ます。レースディスタンスで競争力を発揮するのは難しいでしょう。ライバルのほうがペースは明らかにいいですが、フロントからのスタートはそれ自体が大きなアドバンテージですね。」
(Photo courtesy of HRC)