インドネシアGPを前に、ファビオ・クアルタラロはヤマハで将来的に参戦することを望んでいるものの、それはヤマハの開発にかかっていると語った。ミサノテストではバイクの開発の進捗状況に満足していないと明らかにしていたファビオ・クアルタラロだが、2024年に十分な競争力が得られない場合、2025年には別メーカーに移籍する可能性を示唆している。

2025年に別メーカーに移籍する可能性もある

ファビオ・クアルタラロ

「自分の将来はヤマハにかかっていると言えるでしょう。もちろんヤマハで継続して参戦していくことが優先順位としては高いのですが、ヤマハが競争力の高いバイクを用意できない場合、2025年には別のメーカーに移籍することも考える必要があります。」

「3年間チャンピオンシップ争いをしてきて、どのレースでも表彰台争いをしてきた後でこういった結果ですから、メンタル面では
タフですね。たった1つの表彰台を獲得したことで、ものすごいことを成し遂げたように捉えられてしまうんですから。」

「時にはライダーが問題をカバー出来ることもありますが、現時点ではそれがカバー出来ないほどの差になっています。基本的にヤマハのバイクは3年間変わっていません。来年はヤマハがどれだけ優れたバイクを作り上げるかにかかっています。」[adchord]

「ミサノテストは満足いく内容ではありませんでした。20名近くのエンジニアがいましたけど、走行後すぐに”このバイクには満足出来ない”とストレートに伝えました。たしかに自分の要求は多いですが、その半分も叶えることが出来たら最高だと思っています。来年半分が実現し、その半分が2025年に実現するのでも構わないと思っています。」

「2024年を戦おうと考えると、今まで以上にリスクを取る必要があります。ライバルはさらに前進していきますから、今ここで前進することが出来なければ、2024年は今年よりも限界での戦いになるでしょう。限界というのは、ルールを限界まで解釈したバイク、バイクのポテンシャルの限界でのライディングになりますから、かなりの危険を伴うでしょう。強いメンタルを持って挑めば、このプロジェクトは勝利に繋がると思います。」

(Photo courtesy of michelin)