2024年カタールテスト開幕 バニャイアがトップタイムを記録

2024年のカタールテスト初日、昨年のチャンピオンシップで優勝したフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1:52.040のラップタイムでトップタイムを記録。プリマ・プラマック・レーシングのホルヘ・マルティンがわずか0.220秒差で続き、アプリリアのアレイシ・エスパルガロがRS-GP24で3位につけた。

ロサイル・インターナショナル・サーキットでの初日は、理想的ではない砂漠のトラックとしての条件下で始まった。再舗装されたトラックにラバーが馴染むまでに時間がかかったが、太陽が沈み始めると、タイムアタックが見られた。まずはバニャイアが先頭を切ったが、2023年カタールGPのQPでルカ・マリーニが記録した1:51:762のオールタイムラップレコードに到達するにはまだ時間がかかりそうだ。

Ducati

ドゥカティはセパンでの勢いを維持し、新エンジンの洗練や異なるフェアリングとエキゾーストの評価に焦点を当てたテストを展開。バニャイアとエネア・バスティアニーニは、2024年フルスペックマシンで遅くまで待ってから出走し、ワンラップペース改善を行った。

ファビオ・ディ・ジャンナントニオは、セパンでの好調なプレシーズンを5位タイムで裏付け、一方でマルコ・ベッツェッキは11位となった。グレシーニ・レーシングでは、アレックス・マルケスがタイムシートで7位を記録し、マルク・マルケスは16位。8回の世界チャンピオンは月曜日に58ラップを記録し、これでデスモセディチで無転倒で280ラップ以上を走行した。

アプリリア

アプリリアは、初日のパフォーマンスでマーベリック・ビニャーレスが大部分を1位タイムで過ごしたが、最終的に6位に後退、アレイシ・エスパルガロが3位となった。ラウル・フェルナンデスは12位でテストを終えている。

KTM・GASGAS

ブラッド・ビンダーが4位を獲得し、ジャック・ミラーとルーキーのペドロ・アコスタも1:52秒台に入り、アコスタは誰よりも多くの73ラップを走行した。アウグスト・フェルナンデスは20位で、早い段階で技術的な問題に加えて転倒もあったため、プレシーズンのフラストレーションが続いている。

KTMとGASGASはテストの観点から忙しく、2つの新しいエンジンスペックと異なるエアロ設定をプログラムに含めていたが、新しいエアインテークがライダーから好評ではないようだ。

ホンダ

RC213Vにはいくつかの改善が見られ、カタールに持ち込んだ新しいエアロとウイングでタイムアタックを行ったヨハン・ザルコが9位タイムを記録。ルカ・マリーニはダウンフォースの改善を要求し、チームは迅速に対応している。また、4人のライダー全員が新しいスイングアームを使用しているようだ。

ヤマハ

ファビオ・クアルタラロは10位タイムを記録。ファビオ・クアルタラロはこの後、タイムアタックでのグリップを改善する方法を見つけることに注力するようだ。ヤマハにとっては予選タイムの改善が重要な課題として残っていることは変わらないようだ。

(Photo courtesy of michelin)