ヤマハは2024年夏にV4エンジンの開発について公表したが、これはヤマハのMotoGPプロジェクトの復活において1つの大きな要因になる可能性はあるものの、この変更が即座に結果に繋がるわけではなく、成功をもたらす保証はない。ヤマハは2022年のドイツGP以降優勝から遠ざかっており、2024年は表彰台獲得回数は0回だった。

ファビオ・クアルタラロは今後のV4エンジンへの考え、そしてヤマハ離脱を一時期考えていたことを明らかにした。ヤマハのV4エンジンが2026年導入となるのかは未知数だが、様々な開発が動いていることがファビオ・クアルタラロにとってのヤマハ残留を決めた要因であったようだ。

ファビオ・クアルタラロ

「V4エンジンに可能性があることは理解しているので、開発は進めるべきだと思います。Ducati、アプリリア、KTM、ホンダを見れば、ヤマハより劣る点もありますが、他の面では上回っています。多くのことを見極める必要がありますが、V4エンジンに全てを賭けているわけではありません。」

「2023年9月には他のブランドへ移籍を真剣に考えていました。その過程で多くのことを要求しました。「高いレベルのエンジニアの必要性」「プロジェクトを信じられる証拠」を求めていましたが、2023年11月末以降、ヤマハは新しい人材を導入し、エアロダイナミクスやエンジンに非常に大きな予算を割いてきました。」

「マックス・バルトリーニとかなり長いミーティングを持つことができましたが、チームやヤマハ全体にマックスのような人材が不足しているのは明らかです。それでもヤマハに残ることを決めたのは、プロジェクトが大きく進化していること、ヤマハが要求に対して見せてくれた解答、自分が無名だった時代にMotoGPに引き上げてくれた恩があるからです。」

(Photo courtesy of michelin)