DucatiはサンマリノGP、新型のV4エンジンデスモセディチSTRADALEを公開しましたが、この際のプレゼンテーションの様子をご紹介します。このエンジンはプラットフォームとなるエンジンということですので、このエンジンを使用したバイクが今後いくつか登場していくのでしょう。

なお、WSBK参戦用1,000cc版のデスモセディチSTRADALEエンジンを採用したホモロゲーション取得用のスーパーバイクの登場も期待されています。※ご存知の方も多いと思いますが、トップ画像の方はCEOのクラウディオ・ドメニカーリです。


デスモセディチSTRADALEエンジンの排気量はMotoGPエンジンよりも僅かに大きく(1103cc)Euro4に準拠したエンジンは155kW(210馬力)を13,000回転で発生し、最大トルク120Nmを8,750回転から12,250回転で発生します。

デスモセディチSTRADALEエンジンはデスモドローミックシステムを採用し、これが1シリンダーにつき4つのバルブをコントロールしています。そしてこの技術がMotoGPにおいて最速のDucatiプロトタイプマシンを作り上げる鍵となりました。この高回転型エンジンに使用されているデスモシステムが、Ducati以前には見られなかった、洗練され、軽量でコンパクトなエンジンを作り上げたのです。

スロットルボディは可変長インテークファンネルを持ち、エンジンの回転レンジに応じてインテークファンネルの長さが変化します。これによってパワーデリバリーとハンドリングに大きなメリットがあるのです。

スロットルボディは楕円形となっており、それぞれに2つのインジェクターが装備されています。これは1つはバタフライの上、そしてもう1つはバタフライの下に位置しています。

この技術パッケージはMotoGPから生まれたもので、日常の耐久性という視点であらたに開発されたものです。デスモセディチSTRADALEエンジンはDucatiのユニークさの象徴であり、その性能、技術的解決策は、他には見られないものとなっています。

デスモセディチSTRADALEエンジン 主要諸元

排気量:1,103 cm³ 4気筒90°V型エンジン
ボア x ストローク:81 x 53.5 mm
圧縮比:14:1
最大馬力:210馬力/13,000回転
最大馬力:120 Nm/8,750から12,250回転
Euro4適合
デスモドローミック機構採用/1気筒あたり4バルブ
逆回転クランクシャフト/クランクピンオフセット70°
湿式クラッチ
楕円形状4スロットルボディ(52mm相当)/可変長インテークファンネル
6速ギアボックス/Ducatiクイックシフト(上下)
24,000kmでのデスモサービス

(Photo courtesy of Ducati)

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(※発表時のリリースはこちら)