SHARK MotoGPと提携し2026年に公式ライセンスヘルメットを発売へ:5モデルを展開

フランスのヘルメットブランド「SHARK(シャーク)」は、MotoGPとの新たなパートナーシップを締結し、2026年シーズンに向けたMotoGP公式ライセンスヘルメットの初コレクションを発表した。この戦略的提携により、SHARKはパフォーマンス、革新、安全性の限界に挑む姿勢を一層強調している。

レースDNAを継承する新章の幕開け

1989年の創業以来、SHARKは常にレースを中核に据えてきた。1990年、レイモン・ロッシュのWorldSBK初優勝を皮切りに、SHARK製ヘルメットを着用して世界タイトルを獲得したライダーは79名にのぼる。現在のMotoGPでは、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)とラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)がSHARKを代表し、2025年にグランプリ優勝を果たしている。

MotoGPとSHARKの提携:世界最高峰同士の融合

MotoGPは、世界で最も視聴され、最も革新的なモータースポーツ。毎週末のレースでは、空力、素材、安全性、エンジニアリングの限界が試される。SHARKとの提携により、MotoGPはさらにその存在感を拡大し、ファンが公道でもその情熱を体現できる機会を提供する。

この提携によって、以下の3つの大きなシナジーが生まれる:

  • 世界で最も注目されるモーターサイクルレースにおける競技への強化されたコミットメント
  • SHARKの安全性・革新性における専門技術の可視化
  • 熱狂的なファンに向けた公式ライセンスヘルメットコレクションの創出

限定5モデルのSHARK x MotoGPコレクション

今回のコレクションには以下の5モデルがラインアップ:

  • Aeron GP FIM #2 × 2種(FIMの最新2026年FIM2規格承認済み)
  • Aeron(A2Sスポイラーを非搭載としたAeron GPのスタンダード版)
  • Skwal Cup(EICMA 2025で初公開)
  • Skwal Jet Cup(同上)

これらのモデルは、MotoGP基準に基づいた性能・快適性・保護性能を提供し、日常でも極限のレベルを体感できる設計となっている。

カルメロ・エスペレータ(ドorna Sports CEO)

「このMotoGP公式ライセンスコレクションは、我々の成長を象徴するものです。MotoGPの価値――情熱、興奮、勇気――を、ファンが道路上で身につけて表現できるようになります。SHARKは歴史あるブランドであり、最高レベルの安全性を追求し続けてきました。このパートナーシップを誇りに思います」

クリストフ・メルケル(2 Ride CEO)

「MotoGPとSHARKの価値を忠実に反映したこのコレクションを手がけられることを光栄に思います。我々の明確な目標は、MotoGPの要求水準を満たす、革新的でハイエンドなヘルメットを提供することです」

今後の予定

  • 2026年3月:SHARK x MotoGP コレクション正式発表
  • 2026年〜2028年:提携期間
    SHARKにとってこのパートナーシップは、ブランド進化の大きな転換点。レース界での存在感をさらに強化し、最も過酷な基準に基づいた製品を世界のファンに提供する体制が整った。これにより、SHARKはさらに野心的で、革新に貪欲な新たな章を迎える。