ホンダ、「CB750 Hornet」の2027年モデルを発表 大胆な新カラーでストリートファイター然としたスタイルをさらに強調
ホンダは、ネイキッドスポーツ「CB750 Hornet」の2027年モデル(27YM)を発表した。基本メカニズムは踏襲しつつ、目を引く新色の組み合わせを投入し、精悍なストリートファイタースタイルをより際立たせている。






モデルの成り立ち
1998年に登場した初代「CB600F Hornet」は、コンパクトな車体と軽快なハンドリングでヨーロッパで高い人気を獲得した車両。以降スポーツツアラー的な方向性を持つ派生モデルやレース仕様も生まれ、2007年にはRR譲りのハイパワーユニットを得てより攻撃的なスタイルへと進化した歴史を持つ。
その系譜を受け継ぎつつ、まったく新しい世代のライダーに向けて2023年モデルとして再始動したのが現行の「CB750 Hornet」。ホンダ・ローマ研究所主導によるミニマルなストリートファイタースタイルをまとい、クラストップレベルのパワーウェイトレシオを武器に、新しい世代のライダー層の獲得を狙って開発された。2025年モデルではデュアルプロジェクターヘッドライトの採用や足まわりの熟成、5インチTFTメーターへの刷新が図られ、2026年モデルでは電子制御クラッチ「Honda E-Clutch」がオプション設定された。そして2027年モデルでは、新たなカラーラインナップが投入されている。
パワートレインとシャシー
心臓部は755cc並列2気筒エンジンで、最高出力67.5kW、最大トルク75Nmを発生。車両重量は192kg(E-Clutch仕様は196kg)に抑えられ、クラスをリードするパワーウェイトレシオを実現している。CRF由来のコンパクトなユニカム8バルブ機構を採用し、270°クランクによる鼓動感のある走行フィーリングと、扱いやすい中低速トルクを両立。スロットルバイワイヤ(TBW)により、3つのライディングモード(プラスユーザーモード)と3段階のHonda Selectable Torque Control(HSTC、ウィリー制御機能付き)、3段階のエンジンブレーキ/出力特性設定が選択可能となっている。
足まわりはショーワ製41mm倒立フォーク(セパレートファンクション・ビッグピストン、SFF-BP)とプロリンク式リアサスペンションを装備。制動は前後ラジアルマウントの4ピストンキャリパーが受け持つ。軽量なスチールダイヤモンドフレームにより、俊敏なハンドリングとライダーへの明確なフィードバックを両立している。
Honda E-Clutch(電子制御クラッチ)
2026年モデルからオプション設定される「Honda E-Clutch」は、クラッチレバー操作なしで発進・停止・変速が行える先進システム。シフトペダル操作だけでクラッチワークが自動制御され、市街地でのストップ&ゴーの負担を軽減するとともに、クイックシフターを上回るスムーズかつ素早い変速フィーリングを実現する。
CB750 HornetはTBW制御との組み合わせにより、ダウンシフト時のオートブリップ機能も備え、よりスポーティな走りをサポート。ライディングモードに応じてスロットルバルブの開度特性も変化する。シフトペダルの操作荷重は「ハード」「ミディアム」「ソフト」の3段階から選択可能で、アップ・ダウンそれぞれ独立して設定できる。なお、E-Clutch搭載車でも通常通りクラッチレバーでの操作は可能。E-Clutch搭載モデルには専用の意匠を持つアンダーカウルが標準装備される。
スタイリングと装備
ハチの羽根をモチーフにしたとされる燃料タンク形状を軸に、鋭く攻撃的なノーズフェアリングからミニマルなテールまで、一貫して緊張感のあるフォルムでまとめられている。デュアルプロジェクター式LEDヘッドライトはHornetファミリーの中でも独自の意匠を持つ。
5インチフルカラーTFTメーターはオプティカルボンディング技術により屋外での視認性を向上。左ハンドルの4方向トグルスイッチで簡単に操作でき、Honda RoadSyncによるスマートフォン連携でナビゲーションや通話・音楽再生にも対応する。リアウインカーはエマージェンシーストップシグナル(ESS)機能と、前後輪の速度差から自動的にキャンセルタイミングを判断するオートキャンセル機能を備える。
シート高は795mmに抑えられ、アップライトなライディングポジションと相まって幅広いライダーに扱いやすい設計となっている。
2027年モデルのカラーラインナップ
CB750 Hornetおよび CB750 Hornet E-Clutchには、以下の新色の組み合わせが用意される。
【新色】ガンメタルブラックメタリック × マットバリスティックブラックメタリック
【新色】マットベータシルバーメタリック × イリジウムグレーメタリック
【新色】グリントウェーブブルーメタリック × マットバリスティックブラックメタリック
【新色】グランプリレッド × ガンメタルブラックメタリック
主な主要諸元(27YM CB750 Hornet)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン形式 | 水冷SOHC4ストローク8バルブ並列2気筒(270°クランク) |
| 総排気量 | 755cc |
| ボア×ストローク | 87mm×63.5mm |
| 圧縮比 | 11.0:1 |
| 最高出力 | 67.5kW/9,500rpm(A2仕様:34.5kW/5,250rpm) |
| 最大トルク | 75Nm/7,250rpm(A2仕様:66Nm/4,750rpm) |
| 燃料タンク容量 | 15.2L |
| 変速機 | 6速マニュアル(アシスト・スリッパークラッチ付) |
| フレーム形式 | スチールダイヤモンドフレーム |
| ホイールベース | 1,420mm |
| キャスター角/トレール | 25°/99mm |
| シート高 | 795mm |
| 車両重量 | 192kg(E-Clutch仕様:196kg) |
| フロントサスペンション | ショーワ製41mm SFF-BP倒立フォーク(ストローク130mm) |
| リアサスペンション | プロリンク式モノショック(ストローク150mm、7段階プリロード調整) |
| フロントブレーキ | ラジアルマウント4ピストンキャリパー、296mmダブルディスク |
| リアブレーキ | シングルピストンキャリパー、240mmシングルディスク |
| タイヤ(前/後) | 120/70ZR17/160/60ZR17 |
| メーター | 5インチTFTカラー液晶 |
| ライディングモード | スポーツ/スタンダード/レイン/ユーザー1・2 |
※諸元は予告なく変更される場合がある。燃費数値はWMTCモードに基づくホンダ社内測定値であり、実際の燃費は走行状況や車両状態、天候、路面状況、タイヤ空気圧、装着アクセサリー、積載量、乗員体重などにより変動する。

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。