レース1概要:ブレガがレクオナを下し優勝、サム・ロウズが表彰台を完成
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)は、アサービス・フレンチラウンドのレース1でチームメイトのイケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)を下して優勝し、MOTUL FIM スーパーバイク世界選手権における通算勝利数を44勝とした。これは、ノリユキ・ハガの記録を上回るものである。サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)がサーキット・ド・ヌヴェール・マニクールで3位に入り表彰台を完成させた。なお、このレースは赤旗により中断・再スタートとなった。

レース前半の展開
スタートと同時にブレガがホールショットを奪い、レクオナはサム・ロウズを抜いて即座に順位を上げると、ターン5のアデレード・ヘアピンでブレガを攻め、レースのトップに立った。3周目、ブレガはターン5でチームメイトをアウトブレーキングしてトップを奪還。続く4周目、レクオナが同コーナーで大胆な仕掛けを試みたが、コースオフしてしまった。6周目には、ブレガがレクオナに対して0.5秒のリードを築き、差を広げていった。レクオナも懸命に追い続け、ターン13でのセーブを見せたが、9周目のターン14でトミー・ブライドウェル(Superbike Advocates)が転倒したため、10周目に赤旗が提示された。ブライドウェル(#46)は転倒後の検査のためメディカルセンターへ搬送されたが、その後フィットと判定された。
再スタート後の優勝争い
レースは12周で再スタートとなり、グリッドは各ライダーの最終計測ポイントでの順位に基づいて決定され、ブレガ、レクオナ、サム・ロウズがフロントローに並んだ。再スタート1周目のターン6・7でレクオナが強引にトップへ浮上。2周目にブレガがターン5でトップを奪い返し、サム・ロウズもターン8で仕掛けたが、レクオナが2番手を守り切った。その後、ブレガはレース新ラップレコードを記録してチームメイトに1秒以上の差をつけた。そこからブレガはレースを完全にコントロールし、今シーズン25戦中24勝目、かつ3連勝を達成した。1シーズン24勝という数字は、アルヴァロ・バウティスタ(Barni Spark Racing Team)が保持する歴代最多記録まであと3勝に迫るものである。今回の勝利により、ブレガは通算44勝でハガを上回り、歴代通算勝利数ランキングの6位に浮上した。レクオナは2位でフィニッシュし、この結果によりブレガのタイトル獲得はクレモナ以降に持ち越されることとなった。レクオナの今季20回目の2位入賞は、トプラック・ラズガットリオグルが2023年に記録した歴代最多記録に並ぶものである。
4位争いの激戦
ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)は、再スタート後のレースでアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)との争いを制して4位でフィニッシュした。5周目にアレックス・ロウズ(#22)がターン5でモンテッラ(#5)を抜こうとしたが、アレックス・ロウズが力強く前を守り切った。翌周、アレックス・ロウズがイモラシケインでコースオフし、これがモンテッラにとってP4奪取の好機となり、アレックス・ロウズは5位に後退した。ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)は、劇的な幕開けとなったレースを経て6位を獲得した。ウォームアップラップ中に「バルダ」はバイクの確認に手間取り、グリッドへの到着が遅れるという場面があった。
バッサーニが16番手から7位へ浮上
アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は赤旗の恩恵を最も受けたライダーのひとりだった。当初16番手からスタートし、レース中断時点では9番手につけていたバッサーニは、これを活かしてチェッカーフラッグ時には7位まで順位を上げた。バルダッサーリに迫っていたものの、第1セクターでコースオフし、数秒のロスを喫した。アルベルト・スッラ(Motocorsa Racing)が8位でフィニッシュし、ガレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)が9位、シャビ・ヴィエルへ(Pata Maxus Yamaha)がトップ10を締めくくった。
全員がポイントを獲得
ジェイク・ディクソン(Honda HRC)は最終ラップでアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)と争い、11位でフィニッシュして今季初ポイントを獲得した。ロカテッリはレース終盤に12位へ後退した。ダニロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は13位。バウティスタは再スタート後の3周目ターン15で転倒し、トップ10フィニッシュの望みが断たれた。しかし、2度の世界チャンピオンはレースに復帰し、レース1での相次ぐリタイアもあって、最終的に2ポイントを獲得した。
リタイアが相次いだレース
ソムキアット・チャントラ(Honda HRC)は最初のラップ終了時にピットインしてリタイアした。レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)はヴィエルへとの接触によりアデレード・ヘアピンで転倒してリタイアし、この件はFIM WorldSBKスチュワードが調査中である。ミゲル・オリヴェイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は5周目のターン8で転倒し、マッティア・ラト(Motoxracing WorldSBK Team)は6周目の第1セクターで転倒した。ステファノ・マンジ(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は8周目の終わりに最終シケインで派手なハイサイドを喫してリタイアした。
レース1トップ6結果
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)
- イケル・レクオナ(Aruba.it Racing – Ducati)+3.118秒
- サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)+6.293秒
- ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)+8.786秒
- アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)+9.433秒
- ロレンツォ・バルダッサーリ(Team GoEleven)+10.050秒
ファステストラップ:ニコロ・ブレガ(Ducati)1分35秒030 ― 新ラップレコード

中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。