未確定な噂として、ヨハン・ザルコは日本GP以降の3戦でLCRの中上 貴晶の代役を務める可能性がある。中上は以前のマルケス同様に肩が外れやすい状態となっており、この肩の治療のための手術を予定しているようで、回復までの時間を考えるとシーズンオフに手術した場合、シーズンインに回復が間に合わない可能性ある。そのため、10月の日本GP直後に日本で手術、シーズン中を回復にあてる計画とされている。

これが事実であればLCRは中上の代役ライダーを探す必要があり、現在ヤマハのテストライダーのポジションに収まる可能性が高いザルコに白羽の矢が立つ可能性があると言われている。ザルコはシーズンオフまではKTMの契約下にあるが、KTMのピット・バイラーはザルコに何らかのテストライド、レースの機会がシーズン中に訪れれば、これを実現するために必要な準備はすると語っており、実現の可能性がないということではない。

ザルコに関してはホンダ移籍後に結果が出ないロレンソと2020年に交代もあるのではないか?という噂が常になくならないが、LCRが仮にザルコにシーズン終了まで中上の代役を依頼するとなると、この噂が再燃することになるだろう。しかしヤマハでテストライダーになるという可能性が高いと言われるザルコに対して、ホンダがわざわざ自分達のバイクについて教えることになるような機会を与えるとはどうにも考えにくい。

今のところ公式リリースは出ていないが、KTMで結果を出せなかったとは言え、多くの注目を集めるのは、ヨハン・ザルコが確かなスピードを持ったライダーだからだろう。引き続き注目していきたい。

(Photo courtesy of KTM)