先週の危険走行によるペナルティーで、ピットレーンからのスタートとなるヨハン・ザルコ。手首の怪我のためにドライコンディションのレースを走行するのは難しいかもしれないと語っているが、もし雨となればポイント獲得のチャンスはあると語る。
ヨハン・ザルコ

痛みはあるが先週よりもバイクをコントロール出来ている

ヨハン・ザルコ

今日は良い走行が出来ました。ピットレーンから出て手首がさほど傷まないことから、全周は無理としても1周であれば高速タイムを記録出来ると思っていました。今朝はFP3でQ2に進出出来なかったとしても、いずれにしてもピットレーンスタートですから関係ないと思っていました。しかし午後にはとにかくこのバイクでベストを尽くそうと考えて走行したんです。痛みはあるにせよ、先週よりもバイクをしっかり理解してコントロールすることが出来ています。」

明日雨が降ればチャンスだと思いますね。ピットレーンスタートで出遅れるということ、それに手首の状態もドライで28周は厳しいですが、レインコンディションであれば話は別です。明日はそもそも28周走行出来るかわかりません。しかしその中でもポイントを獲得できればと思っていますし、もし雨が降れば手首にとっても楽でしょうね。」

「金曜は走行せずに他のバイクを見ていたんですが、自分の参戦しているクラスで走行がある中で、トラックサイドでバイクを眺めるという経験は普通ありません。トラックサイドで眺めていてDucatiの高いパフォーマンスに改めて気付かされました。これからのレースにつなげていけると思いますね。」

来年もDucatiで走れるというのは嬉しいですね。どのチームで走れるのかはまだ不明ですけどね。もちろんファクトリーバイクがドリームバイクであることは変わりません。ただファクトリーバイクに乗るのは、さらに多くの表彰台獲得が必要でしょう。Ducatiにとってはドヴィツィオーゾを失うことでジャックを迎えるわけですが、2人のライダーに表彰台を常に争って欲しいわけですからね。」

マルクはヘレスで復帰するという判断をしましたけど、もしかするとドクターの誤診だった可能性もありますよね。上腕骨は太い骨で大手術なわけです。自分の手首に関しても、医者が走行して良いと判断したわけですが、これすらも誤診なのかもしれません。もちろん手術の程度は異なりますけどね。でも、こういった判断は本当に難しいですよね。それにマルクはものすごい精神力の持ち主ですから、腕の状態がどうであろうと、腕が2本あれば走ろうとするでしょう。ドクターにとってもライダーがモチベーションを持っており、痛みの程度も酷くないと言うのであれば、走行の許可を出すということなのかもしれません。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)