圧倒的なペースで優勝したフランコ・モルビデッリは、前後ミディアムタイヤでタイヤの摩耗をしっかりとコントロールして完璧なライディングを見せた。ユーズドタイヤで走行を重ねたこと、そして新しいオーリズンショックのセットアップを短時間でチームが出せたこと、エッジグリップが改善したことなど、複数の要素があったようだ。
フランコ・モルビデッリ

チームがバイクを最高の形でセットアップしてくれた

フランコ・モルビデッリ

「今日は全力で挑む必要があると思っていました。それにクルーが今回バイクを最高の形でセットアップしてくれましたので、100%バイクを信頼して走行することが出来ました。レース全体を通じて最高のフィーリングで走行出来ました。タイヤの摩耗を懸念していましたが、それでも最後まで快適に走行できました。チームのおかげで勝利出来たと思います。」

「今回の優勝でチャンピオンシップ首位から25ポイント差となりました。これでチャンピオンシップ争いに再び加わったと思いますね。残り3戦で全力で挑みますが、ミスを避けてハードに挑みたいと思います。」
フランコ・モルビデッリ

ユーズドタイヤ、新しいサスで走行を重ねた

「今回はユーズドタイヤで走行を重ねてセットアップ作業を続けました。先週よりも11秒速いレースでしたし、前後ミディアムと違うタイヤでの走行でした。(※先週はリアソフト)決勝に向けて準備を進めたのが実を結んだと言えるでしょうね。」

「新しいオーリンズサスペンションはエッジグリップが向上したと思いますし、この新しいショックに素早く順応出来たと感じています。短い時間で新しいアイテムを使用して、素早くセッティングを出すことが出来ましたね。」

「ファビオとのライディングを比べるのは難しいです。彼は自分と異なり最新型のバイクを使用していますからね。新しいヤマハは強い部分もあれば、自分の乗る旧型と比較して弱点もあります。」

「ライン自体も違いますから、走行ラインが違っています。同じヤマハですが、ライディングスタイルが彼のほうがアグレッシブ、自分はよりスムーズということもあって、単純な比較は難しいですね。」
フランコ・モルビデッリ

バレがくれたアドバイスから1つを選ぶのは難しい

「チャンピオンシップ順位でいうと夢のような状況で、こうしたチャンピオンシップ争いをMotoGPですることを子供の頃から夢見てきたんです。チャンピオンシップ争いを実際にしている状況だと、さらに結果を求めてしまうものです。チャンピオンシップスタートした時点では、どのようなシーズンになるかわからずでしたからね。」

「バレンティーノが自分に与えてくれたアドバイスの中から、チャンピオンシップ争いをする上で役立ったものを1つ選ぶのは難しいです。彼は伝説的な素晴らしいライダーですし、経験が誰よりも豊富ですから。彼を見ながらライダーとして成長する中で、彼に言われた何かを覚えているというよりは、彼のスタイル、彼のレースへの向き合いかたから、自分から何かを見つけて吸収していったというほうが正しいですね。」

「多くの時間を過ごす中で、指導者の色に染まっていくことは当然あると思います。自分もバレからは多くの影響を受けています。自分が常に考えているのは、いろいろな状況の中で”バレならどうするか?”ということです。彼は常に正しい判断を様々な状況でしたきたライダーですからね。」

(Source: sepang racing team)

(Photo courtesy of michelin)