テルエルGPの決勝レース結果だ。ポールポジションスタートの中上 貴晶はホールショットを奪い、そのまま逃げ切るかと思われたが、まさかの転倒。ベストな走行ラインを外したことでの転倒だったようだ。
中上がいなくなったことでレースをリードしたのはフランコ・モルビデッリ。リンスが後方にしっかりと食らいつくも、終盤に一気に引き離して危なげなく優勝。2位はスズキのリンス。前後ソフトで後半のタイヤの保ちが心配されたが、モルビデッリに離されることなく一定の差を維持して完走。
3位はジョアン・ミル。序盤にタイヤを使い切ってしまったかもと語る通り、いつものような終盤の追い上げはなかった。しかしチャンピオンシップライバルのファビオ・クアルタラロが8位、マーべリック・ビニャーレスが7位となったことで、チャンピオンシップリードをさらに広げた。
4位は追い上げたポル・エスパルガロ、5位にヨハン・ザルコ、6位はザルコと激しいバトルを展開したミゲル・オリヴェイラ、7位マーべリック・ビニャーレス、8位ファビオ・クアルタラロ、9位イケル・レクオーナ、10位ダニーロ・ペトルッチだった。
11位カル・クラッチロー、12位ステファン・ブラドル、13位ドヴィツィオーゾ、14位ラバト、15位スミス、ハードフロントを履いて良いペースで走行していたアレックス・マルケスは転倒してリタイアとなった。転倒していなければ表彰台争いも可能なペースだっただけに残念な転倒となった。
テルエルGP 優勝 フランコ・モルビデッリ
「最高の気分ですね。アグレッシブなレースをする必要があると思っていました。自分がレースをリードする状況になってから、毎周を最大の力で走りました。高い集中力で走っていたので、23周が一瞬でした。チームと共に素晴らしいレースが出来たと思います。レース全体でバイクが素晴らしいフィーリングでしたから、正確に速く走ることが出来たんです。この優勝はチームのものです。」
テルエルGP 2位 アレックス・リンス
「先週よりも良いレースでした。フランコがポテンシャルを発揮してきましたね。彼を追っていきたかったんですが、難しかったんです。ソフトフロントは序盤良かったものの、グリップが落ちてきてからは厳しくなってしまいました。リラックスしてフランキーについて行こうと決め、表彰台狙いに目標を切り替えて走りました。」
テルエルGP 3位 ジョアン・ミル
「今日は限界でした。良いレースでしたが、フランコとリンスが先に行き過ぎていて、2人とも非常に速かったんです。今日はこれ以上速く走行するのは不可能でした。序盤にタイヤを使い切ってしまったんでしょう。しかし12番手スタートを考えると、今日の表彰台は優勝みたいなものです。」
(Photo courtesy of michelin)